現在入手可能な親指シフト刻印があるキーボードは、富士通又はその関連会社から出ているもので3種類+親指シフトノートパソコンです。
日本語入力するのに、ローマ字変換なんかやめて、親指シフトで! から転記すると、このような感じです。
FKB7628-801(Thumb Touch)
インプレ:親指シフトのかなが刻字されているので、初心者が親指シフトを続けるモチベーションを保つためにはいいと思います。ただし、このキーボードは親指シフトキーボードの割に押下力を必要とします。これが高級感・高寿命を生み出す反面、短所だと感じる場合も多いと思います。2つの足を出すと、15.6インチのノートパソコンの上に置きやすくなっています。USBケーブルは取り外し可能で、巻き取り式などの好みのものに替えることができます。ちなみに、Thumb Touchというのは、このキーボードの別称ではなく、富士通が親指シフト関連の製品群全体に付けようとしていた愛称のようです。しかし、その後、親指シフトキーボードの新製品は出てきていないので、真偽は不明です(笑)。
FMV-KB613
変換キー、無変換キーが親指シフトキーとは独立している軽いキータッチの本格的な親指シフトキーボードです。 富士通は、PS/2ポートがある特定の富士通のパソコンのみをサポート対象としています。 「コネクターがPS/2なのでUSBに変換するアダプターが必要です(規格外の信号を使っているようで、下のRC-U2MKのような特定のものが必要 富士通としては富士通の特定のパソコン以外はサポート外ということのようです)」と書いていたのですが、こちらによると、Windowsの64bit版ではアダプターを介するとうまくいかないとのことです。最新のドライバーではもしかしたら改善しているのかもしれませんが、どうしてもこれでないとダメという場合以外はFMV-KB232の方が無難に使えそうです。
FMV-KB232
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FKB-7628-801と同様に、変換キー、無変換キーが親指シフトキーと兼ねていて、機能的には普通のUSBキーボードです。すなわち、「取消」キーはEscキーと同じコードを出力します。 FKB-7628-801とは違って、軽いキータッチです。 変換キー、無変換キーが親指シフトキーと兼ねていますので、親指の移動量が減ります。デスクトップPC用のタッチが軽い親指シフトキーボードをお探しの場合はいいかと思います。高いですが…
親指シフトノートパソコン
親指シフトキーボードを搭載したノートパソコンもあります。(値段が高いですので、Windowsタブレット+小型JISキーボードの組み合わせの方が現実的かなと思います)。USB親指シフトキーボードと機能的にはほぼ同じですが、「取消」キーは特殊なコードを出力するようです。このキーを使うのであれば特別にドライバーを入れて使うことになるようです。
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(参考画像:access-fs.comより LIFEBOOK-A574/K 148,000円~+消費税)
どれもけっこうな値段がします。優れた入力方法でもこれでは普及しませんね。
FKB7628-801はキーが固くて指が疲れる!
しかも一番安い「FKB7628-801(Thumb Touch)」(amazonで15500円ほど)は、キーが固くて指が疲れるように私は感じています。
そして、ノートパソコン用のキーボードにコントローラーと外箱を付属したような構成なので、キートップが外れたりして故障したときには修理するのが難しい構造になっています(分解しました)。私の場合、小さなゴミが入ってタッチが変わってしまったので、自動車関連の修理などで使うエアを吹き付けてゴミを除去しました。キートップを外すのではなくこのような修理方法をおすすめします。
キーボード探索の長い旅…
こんな状況なので、どこかが安くて打ちやすいキーボードを出してくれないかなと考えるわけですが、どこからも出そうにない。このままでは親指シフトを使う人が増えるわけはない。
考えてみれば自分が動くのが最適
うちの会社は外国メーカーの日本代理店になったりしていていろいろとノウハウや体制もあるし、親指シフトの環境構築については私自身いろいろと詳しいし…
そこで安くて打ちやすい親指シフトキーボードを販売しようと、2年くらい前からいろいろな業者とやりとりをし試作してもらったりして、いろいろなキーボードを試してきました。
いい親指シフトキーボードをリリースできそうです!
なかなか、いいものができなかったのですが、私が思う最高のキーボードを2016/7くらいからうちの会社(ライフラボ株式会社)で販売できることになりそうです。
●安い!(販売価格は決まっていませんが「FKB7628-801」の数分の1!)
●キートップに親指シフト(NICOLA)印字
●キー押下が軽くキーストロークがあって、打ちやすく疲れない
(主観的に表現すると、FMV-KB613/232とHappy Hacking Keyboard Lite 2の中間くらいなタッチ(を安く作った感じ)!?)
●ローマ字入力用のキーボードとしても普通に使えるし、キー押下が軽く打ちやすい
(今は親指シフトに移行できないけれど少しでも親指シフトに興味がある人もぜひ!アルファベットよりもひらがなの方が得意な小学生にもいいかも!?)
●変換キーの左端の位置がBにかなり近い側のNの下で幅がある
(いわゆるBに近いN割れ)
●排水孔があるUSB有線キーボード
(テンキー付きですが必要最低限の大きさです 私自身は外出時も持ち歩いてノートパソコンにつなげて使っています 以前はFKB7628-801を持ち歩いていましたが、もう登場することはないでしょう)
●分解が容易で、トラブル解決が容易
(ラバードームを加工すればさらに軽くすることなどできると思います)
●普通のUSBキーボードなのでMacでも環境構築すれば使える(と思う)
●白と黒を選択可能
●動作環境構築をサポートするサイト・掲示板を用意する予定
詳細や写真は後日。
富士通系以外の親指シフト印字キーボードは、ひさしぶりですね。
以前は、リュードさん、アスキーさんからも名機が出ていました。