世界銀行総裁 途上国税制整備支援し課税逃れ対策を
26日開幕したG7伊勢志摩サミットに合わせて来日している、世界銀行のキム総裁はNHKのインタビューに応じ、サミットでも議題となっている不正な課税逃れへの対策について、発展途上国の税制の整備を支援するなど、ほかの国際機関とも連携して対策を強化していく考えを示しました。
26日開幕したG7伊勢志摩サミットの関連会合に参加するため、来日している世界銀行のキム総裁は都内で、NHKのインタビューに応じました。
この中で、キム総裁は、いわゆるパナマ文書で課税逃れの実態が明らかになったことについて、「われわれは透明性を求められる時代に生きている。パナマ文書は、課税を逃れようとする者によい警告となった」と述べました。そのうえで、サミットでも議題となっている不正な課税逃れへの対策について、発展途上国の税制の整備を支援するなど、ほかの国際機関とも連携して対策を強化していく考えを示しました。また、「発展途上国の隠れた資金の流れに透明性をもたらせば、発展のための新たな資源を得ることになる」と述べて、対策の強化は発展途上国の発展にもつながるという考えを示しました。
このほか、感染症対策について、国際社会の対応の遅れが西アフリカでのエボラ出血熱の感染拡大を招いたと指摘されていることから、感染症の拡大の兆候を捉えたら、民間の保険会社と連携して、現地の国や国際機関に迅速に資金を投入するための新たな枠組みを今月、創設する考えを明らかにしました。
この中で、キム総裁は、いわゆるパナマ文書で課税逃れの実態が明らかになったことについて、「われわれは透明性を求められる時代に生きている。パナマ文書は、課税を逃れようとする者によい警告となった」と述べました。そのうえで、サミットでも議題となっている不正な課税逃れへの対策について、発展途上国の税制の整備を支援するなど、ほかの国際機関とも連携して対策を強化していく考えを示しました。また、「発展途上国の隠れた資金の流れに透明性をもたらせば、発展のための新たな資源を得ることになる」と述べて、対策の強化は発展途上国の発展にもつながるという考えを示しました。
このほか、感染症対策について、国際社会の対応の遅れが西アフリカでのエボラ出血熱の感染拡大を招いたと指摘されていることから、感染症の拡大の兆候を捉えたら、民間の保険会社と連携して、現地の国や国際機関に迅速に資金を投入するための新たな枠組みを今月、創設する考えを明らかにしました。