
↑クリックすると実寸に近いデカイ画像が出ます。
いきなり何かというと、
指板Rの比較です。
400Rとか180Rとか9.5”Rとか言う表現を見聞きしたことがあると思います。
指板Rの
『R』という表現はこの場合、
『半径(Radius)』という意味です。
指板は9.5”(インチ)Rという場合、指板面の湾曲具合を半径9.5”の円の一部分と同じ曲がり具合という意味です。
図では良く用いられている
気がする7.25”R(=184.15mm)ミリでは180R
9.5”R (=241.3mm)240R
12”R (=304.8mm)300R
16”R (=406.4mm)400R
の4つを比べてみました。(指板Rが4種類しかないという事ではない)
円で比べると違いは明らかなのですが…
実際の指板は円のほんの一部分を使っているだけですので一見しただけでは指板Rの違いは分かりにくいかもしれません。

(実寸ではないので、あくまで比としての違いだけ…)
指板として比べてみると結構違うと感じるでしょうか?
それともあんまり変わらないと感じるでしょうか?
しかし、いざネックを握ってプレイしてみると事のほか弾き心地が異なるのが分かるのではないかと思います。
指板Rがキツイ方がネックを握り込みやすいという意見もあるのですが、フレットの処理やネックサイドの形状などの要素でもかなり変わるので単純には言いにくいです。
指板Rが大きくないと弾きにくい人もいれば小さくないと弾きづらい人もいます。
反面、指板Rなんてあんまり気にしない人もいます。
古いフェンダーはきついRの指板を持っていますが、チューンOマチックやフロイドローズ等の個別に弦高調整できないブリッジを持ったギターではブリッジでのRは12”や14”程度で設計されているので指板Rは必然的にそれらに合わせた寸法でないと弦高がちぐはぐになってしまう事になります。
とにかく何のためにこのイラストを描いたかというと、単に指板Rというものの違いを比較したかっただけです。
余談としてクラシックギターのように指板にRを持たない(まっ平ら)ものもありますが、Rが付いた指板に慣れているとスゴイ違和感です。
テーマ : 楽器
ジャンル : 音楽