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氏子転落死 弁護士が宮司への告発状提出

転落死亡事故があった御柱付近を捜査員が検証した=長野県諏訪市の諏訪大社上社本宮で5月6日午前、宮坂一則撮影

 長野県・諏訪大社の「御柱(おんばしら)祭」で今年5月、氏子の男性(41)が転落死したのは、適切な安全防止措置を施さなかったためなどとして、弁護士2人が北島和孝宮司に対する業務上過失致死容疑での告発状を長野県警諏訪署に提出した。6年ごとに開かれる御柱祭では毎回のように死傷者が出ており、告発は祭りの安全対策に疑問を投げかけるものだ。

 告発したのは、茨城県つくば市の坂本博之弁護士と、東京都北区の箱山由実子弁護士。告発は13日付。告発状などによると、5月5日の大木を垂直に立てる「建て御柱」で、高さ15メートルの木の上部から氏子の男性が転落し死亡した。祭りでは1968年以降、74、80、86、92、2010年に死亡事故が起きている。危険性が高く迫力のある祭りの様子が話題となり、集客や収益にはつながるが、生命を軽視し犠牲にすることが許されるものではない−−などとしている。諏訪大社総務課は「一切答えられない」としている。

 御柱祭は798年に始まったとされる。氏子らがモミの大木を山から下ろし、境内の四隅に立てる。氏子らを乗せた大木が急な坂を下る「木落とし」や、人が乗ったまま木を垂直に立てる「建て御柱」が人気を集める。今年は4月2日〜5月16日の間、12日間にわたって行われ、観光客ら約186万人が集まった。【照山哲史/デジタル報道センター】

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