すいすいすいようびが呻吟しているさなか、カレーは考えていた。
俺って何か足りないんじゃね。頭にのせるカレークックのカレーみたいな何か。
カレーが枯渇しちゃうと死んじゃう的なアレ。それをすいすい(略)が教えてくれる気がするんだよな。
だけどこうなんというかイマイチ繋がりがなくて。なんて言うかその、ぶっちゃけカレーの具?
いやぶっちゃけなくてもカレーの具? みたいなほんわりしたイメージ、いやもうホンワリしてるというかサバサバしてるっていうか。
でも脂っこいっていうか。なんだっけ。おれのパスワードカレー……なんだっけ。カレーようびか。そうだそうだ。
カレーようび。甘ったるいカレーの王子様でもなくてカレーようび。S&Bの。そうS……。
そこまで呟いたカレーようびはいつものように、記憶が世界の果てへと霞んでゆく気配を感じ取っていた。
まずい、このままではきっとアーキテクトっぽい偉そうなおやじに瞑想しろとか言われてまた寝込んでしまう。
そうしたら再起動後は再びカレーようびになっちゃうんじゃないの。それまずくない?
なんとかすいすい(略)がカレーの先にあるワードを導いてくれないと。
彼はなんとなく卓上の置いてある魚の置物を手に取りながら、ヒルズ150階の窓から東京を眺めた。
あげく「一つで十分ですよ」などと考えてみたり、「ネットの海は広大だわ」などと身体をくねらせたりした。
そのうちサーバ停止時間がやってきて、メインサーバである瞑想王がシャットダウンを命じ始める。
今日もダメだったか、という台詞と薄れゆく記憶のなかで、彼は一つの事実を思い出した。
あれ、カレーようびっていうか、むしろようびの前っていうか、カレーの前になんかつかなかったっけ。
すいすいすいようびは毎日が水曜日であることに気づかなかった。 ゲームプログラマとして日々バグ取りに追われ、企画書を起こすこともままならない。 ほんとうはほんの少しの休日の...
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