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【プロ野球】

由伸監督「初回がすべて…」 巨人、今季初の4連敗

2016年5月26日 紙面から

今季ワーストの4連敗を喫し、球場を後にする巨人・高橋監督(七森祐也撮影)

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広島9−3巨人

 巨人が泥沼に片足を突っ込んだ。火の車の投手陣に、得点力不足の攻撃陣。広島に首位の勢いを見せつけられ、由伸巨人初の4連敗。高橋監督は「結果として勝てていないわけだから、踏ん張りどころと言えば踏ん張りどころ」と厳しい表情で現状を捉えた。

 雨で29分遅れの開始。経験の浅い20歳の田口は最悪のリズムで試合に入った。4番までに3本の安打を浴びて2失点。その後は粘ったものの、6四死球を与えては流れを変えることはできない。「初回がすべて…」は当然の反省だ。

 救援陣もガソリンを背中に抱えてマウンドに上がる。2番手の山口は交代直後に3ランを被弾。3番手の田原誠も代わりばなに3連打を浴びた。「(山口の)状態は良いと思いますよ」。尾花投手コーチの弁明も苦しく聞こえる。8年連続60試合登板の鉄腕の防御率は5点台だ。

 村田真ヘッドコーチが「投手が粘りきれないという現実はある」と認めるように、投手陣全体に疲労の色が濃い。4月までの28試合で被本塁打は14、今月は18試合で21本に急増。指揮官が求める原則は自己解決だ。

 「投手も打者も、マウンドと打席に立ったら、それぞれ自分たちで何かを残さないといけない。それはずっと言っていること」。大事に生かしてきた開幕4連勝の貯金も1。“由伸丸”が荒波に揺れている。(井上学)

 

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