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 大阪府警天満署員が任意での取り調べ中、介護ヘルパーの男性(31)=同府大阪狭山市=に暴言を吐いたとされる問題で、取り調べ後に不安抑うつ障害になったとして、この男性が府に220万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が26日、大阪地裁で開かれた。府側は請求棄却を求めて争う方針を示した。

 男性は昨年10月、路上の車の窓を傷つけた疑いで取り調べを受けた際、署員らに強引に供述調書に署名させられ、翌月の取り調べでは「なめてんのか」「アホ」などと怒鳴られるなどし、不安抑うつ障害になったと訴えている。府側は具体的な反論は「追って主張する」としている。

 男性は器物損壊容疑で書類送検されたが、不起訴処分(告訴の欠如)になった。取り調べを録音しており、今年3月に府を提訴。特別公務員暴行陵虐致傷と公務員職権乱用の両容疑で刑事告訴もしている。