東日本大震災や最近の熊本地震。
地震はいつどこで発生するのかがわかっていないのが今現在の状況。
で、最近はてブの人気エントリーに掲載されていたNHKのこの記事・・・
この記事を読んで違和感を覚えたのは僕だけなのだろうか?
「南海トラフ 四国や東海の沖合で特にひずみ」
ふむふむ
で?
一般の人がこれを見ていったいどうしろというのか?
毎夜毎夜いつ地震が来てもおかしくないという恐怖に怯えながら寝てくださいということなのだろうか?
(個人的には地震がとても怖くてこういう報道を見ると、恐怖で怯え上がりその日1日は怖くて夜眠れなくなってしまうのです。)
地震学者にとって、これは重要なデータが取れたというニュースなのだろうが、一般の方にとってはすぐにでも地震が来そうにしか捉えることができない。
一般的に見ると、なんか赤いところがやばそう・・・としかわからない。そして、まるでそこで地震が発生するかのように捉えられてしまう。
地震は予知できるのか?
予言者でもない限り予知はできないだろう。ただし、「予測」することは可能だと思う。可能ではあるがここ何十年と研究して、予測できていない。緊急地震速報が導入された効果はかなりあるが、数日後に起こるとか、具体的な数値でいつ起こるかを予測できる日は気が遠くなりそうである。
最近起きた大きな地震といえば下記の通りである。
(犠牲者の多い地震をピックアップした)
1995年 1月17日 阪神・淡路大震災 (死者6434名)
2004年 10月23日 新潟県中越地震 (死者68名)
2007年 7月16日 新潟県中越沖地震 (死者14名)
2008年 6月14日 岩手・宮城内陸地震 (死者23名)
2011年 3月11日 東日本大震災 (死者約19000名)
2016年 4月14,16日 熊本地震 (死者計58名)
死者の少ない地震や、死者の出なかった地震を合わせると、もっと多くの大きな地震もある。これだけ地震が頻発しているのになぜ予測できないのか?
それは「予測」研究のサンプルとしては地震の発生数は非常に少ないためである。
数十回数百回程度では、予測値に大きなばらつきが生まれてしまう。品質管理の耐久テスト、不良テストを仕事としている人なら分かるだろう。
数十年前に、30年以内に南海トラフ地震が発生する確率は70%以上と謳われていても発生しなかったが、これは決して30%を引いたわけでもない。予測の信頼度が非常に低かったためと思われる。
また、すべてが同じ条件で発生しているならいいが、地震にも海溝型と断層型と種類があるし、すべての断層帯が網羅されているわけでもない。
地震が発生して初めてそこに断層があったと把握できるケースもある。
もちろんこれからも地震を観測していけば少なからず予測の信頼度は上がっていくだろうが、数日後に地震が起きる程度まで予測できるのは数百年はたまたそれ以上先かもしれない。
予測に投資するよりも、建築技術、家屋の補強、インフラの整備に投資したほうがいい
先日話題になった、これまでに観測された最大震度の分布を見てもらえれば分かるとは思うが、ほとんどの地域で震度7が観測されている。
こんなところに昔から住んでいる日本人というものは本当にイカれてやがるなって思うよね。(そんなこと関係なしに僕はイカれている)
これを画像そのままとらえちゃうと、地震が怖いから逃げようって言って隣の県に移動したらそこで震度7が発生する的な、もうどこにも逃げ場がない感じ。
なんで今生きているのが奇跡であるとしか考えられない。
精度よく予測ができるのであれば投資はしたほうがいいが、それが数百年も先の未来ならば、建築技術、家屋の補強、インフラの整備に投資したほうがいいのではないか?と思ってしまう。
予測ができるようになった頃に犠牲者何百万人だったら悲しいよね。
あとがき
結局何が言いたかったのか、話が脱線してしまったが、恐怖心をあおるような報道だけで終わるメディアなら、それはただただ恐怖におののくだけで何の役にも立っていないということ。
どうゆう備えをしたほうがいいのか、その具体的な準備方法、あらゆるシチュレーションの時にどういう行動をしたほうがいいかというところまでしっかりと放送して欲しいと個人的に思ったのであった。
(家屋が倒壊するレベルの家で大地震が発生した時に机の下に隠れるだけで助かるのかは疑問しか残らない。)
民放じゃなくてしっかりと視聴者がお金を払っているのだから、お願いしますよ。
NHKだけじゃなく、他の放送局、インターネットメディアでもなるべく恐怖心だけをあおるような報道はして欲しくないです。(2062未来人のオカルト南海トラフ予知でも恐怖で怯えておりました)
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