次の夕刊小説 中村文則さん「R帝国」
辻村深月さんの夕刊連載小説「青空と逃げる」に続き、5月23日から中村文則さん(38)の「R帝国」が始まりました。「土の中の子供」で芥川賞、「掏摸(スリ)」で大江健三郎賞を受賞し、海外でも評価が高まる純文学の気鋭が、SF的な想像力を駆使した大作に挑みます。挿絵は、イラストレーターの猫将軍さんです。
《作者の言葉》
現在より少し科学技術の進んだ、ある架空の国の物語。平和を説きながら戦争をし、人権の重要性を説きながら人権を蔑(ないがし)ろにする。そんな不気味な国を描きながら、日本だけでなく、今現在世界に漂う不穏な空気の奥にある正体を、大胆に表現できたらと思う。
独裁政治の恐怖を描いた名作は幾つかあるけれど、ここに書くのは資本主義で民主主義であるのに、何かを間違え悪夢に覆われていく世界。代表作にする意気込みで頑張りたいです。