現役時代の実績も素晴らしいが、監督業としては7度のリーグ優勝、3度の日本一という、なんとも輝かしい「若大将」っぷりだ。
若いときも、歳を重ねても、俳優顔負けのイケメンだしね。
「デキる人にはイケメンが多い」というのがぼくの持論です。
「イケメン=デキる」というわけではなく、醸し出される雰囲気とか表情とか自信とか、そういうのも含めてトータル的に「かっこいい・イケメン」なのだ。
話が逸れたので戻す。
そんな彼と、糸井重里氏の対談記事を見つけて読んでみたら、これが面白い。
実に「原辰徳はスーパーリーダーだな!」とうならせるものだったので、一部を紹介したいと思う。
ほんとに選手やスタッフ等、周囲の皆々を大切にしている。
自分もこんな人間になっていきたいものだ!
①監督の考える理想より現実のほうが豊か
チームを動かすうえで、「こういうふうにしたい」というのは「ウソのはじまり」です。
理想は理想で、持っていていいんです。
ただ、ひとりひとりの選手には、理想とか想像を超越するほどの、もっとすごいパワーがあるわけです。
自分の小さな理想や固定観念でチームをつくろうとしても、たいしたチームはできない。
監督の考える理想なんかより、現実のほうが、はるかに豊かなんです。
これね。
とにかく選手ひとりひとりの可能性の大きさを信じきっているよね。
そして自分の「理想」というものの小ささを確信している。けどそれも嘆いていない。
こうした選手への信頼感が原ジャイアンツをなんとも魅力あるチームにしていたんだと思う。
ダイヤモンドを一周してきたあとのグータッチも最高でした。
②コーチを尊敬しつつも最後はぼくが
コーチに関していうと、それぞれの領域、たとえばピッチング、あるいはバッティング、
守備、走塁っていう、役割があるじゃないですか。
その部分に関しては、野球の知識も、コーチとしての技術もぼくより上じゃなきゃダメです。
上じゃなきゃ、いる意味がない。
だから、コーチよりも自分のほうが野球を知ってるなんて思ったことがないです。
ただ、その部分ではコーチを尊敬しつつも、最後の最後には、ぼくが自分で決める。
この発言もすごい。
原さんもものすごい実績もあるし、いろーーーーーんな技術も学んできただろうし、練習もしてきただろうし、名プレーも生んできたんだろうに、
コーチへの尊敬半端ないっすね!!
そして、最終的には自分で判断し、自分が責任を持つって話か。
これね、野球ってほんとに選手起用とか、交代の判断とかむずかしいんだよなあ。
コーチのほうが選手の技術力や状態の把握はわかっていると思うけど、監督はもっともっと選手とのコミュニケーション等も加味した上で判断しているんだろうなー。
(対原さんに限らず)監督の判断にいちゃもん言う野次馬もたくさんいるけど、現場で一番よく見ているのは監督だろうから。
ただテレビやスタンドで見ている以上の情報量で現場は戦っているんだから。
…とは言え、結果至上主義なのがプロってもので。
結果が良ければ、どんな迷采配もとたんに名采配になってしまうんだから。
そんな厳しい世界で最終的な責任は自分にあるとする原さん。
コーチに責任転嫁は一切ナシか。
すげえです。
③自尊心はない
自分を前に出してばかりいるのは、つまらない。
そりゃ、選手のときは自尊心の塊ですよ。
でも、監督になってからは、自尊心はないですね。
自尊心があると、いろんなものが邪魔になってくるんじゃないでしょうか。
監督にとって「プライド」は要らない、とな。
すごいなー。
逆にイチローが現役でい続けるのもこういうのが要因としてあるのかもしれないですね。
監督としては自分が前に出ていってはつまらない。
「選手をどう輝かせられるか」が面白いのかもしれないですね。
そういう意味でいうと、選手をプロデュースしていくのも監督の仕事ってことなんでしょう。
おそれいります。
おわりに
ということで。
仕事をしていると、30代40代になると多くの人が部署やプロジェクトや店舗の「リーダー」だったり、場合によっては会社の「取締役」や「役員」だったりするのではないでしょうか。
原さんに学べることも多いのではないかと思います。
こんな上司と仕事できたら最高なんじゃなかろうか。
というか、自分が成長してこんなリーダーになっていきたいです。
ぼくは野球を小3のころからやっていましたが、原さんは今までで最高の監督だったんじゃないかなと思っています。
少なくともぼくの目にはそう映っています。
彼のリーダーとしての姿勢は尊敬に値します。
中には原さんのことが嫌いな人もいるんでしょうけどね。(いろいろスキャンダルな一面もありましたからね^^;)
けど、ぼくは大好きです。
ほんと「スーパーリーダー」です。
今季からは原さんは退任されて、高橋由伸監督になりましたね。
原さんのイズムを継承しているのかは分かりませんが、中学〜高校のときは高橋由伸のバッティングフォームを参考に、よく練習していました。
監督となっても応援したいです。
野球ってほんとにすばらしいですね。
おわり!