サミット 世界経済に関する首脳宣言の原案明らかに

サミット 世界経済に関する首脳宣言の原案明らかに
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G7伊勢志摩サミットで最大のテーマとなる、世界経済に関する首脳宣言の原案が明らかになりました。「経済成長、雇用創出および信認を強化するため機動的に財政戦略を実施し、構造政策を果断に進めることに関し、協力して取り組みを強化することの重要性に合意する」として、財政出動を含め、G7が協調して世界経済の成長に貢献する姿勢を打ち出しています。
原案によりますと、世界経済の状況について、「世界的な回復は継続しているが、成長は依然として緩やかで、かつ不均衡であり、世界的な見通しに対する下振れリスクが高まってきている」としたうえで、「われわれは、適切な政策的対応を適時に講じなければ、通常の経済循環を超えて危機に陥る危険があることを認識する」としています。
そして、「われわれは、必要に応じて短期的および長期的な成長を支えるため強固な政策的対応を講じる用意がある」としたうえで、「強固で、持続可能な、かつ均衡ある成長を達成するためのわれわれの取り組みを強化することに対する3本の矢のアプローチ、すなわち相互に補強し合う財政上、金融上および構造上の政策の重要な役割を再確認する」としています。
さらに、「われわれは、強じん性を高め、債務残高の対GDP比を持続可能な道筋に乗せることを確認しつつ、経済成長、雇用創出および信認を強化するため機動的に財政戦略を実施し、構造政策を果断に進めることに関し、G7が協力して取り組みを強化することの重要性に合意する」として、財政出動を含め、G7が協調して世界経済の成長に貢献する姿勢を打ち出しています。
ただ、この原案のうち、世界経済の現状認識を巡って「悲観的すぎる」などといった指摘も出ていることから、G7各国は、首脳間の討議を踏まえて最終調整を行うことにしています。