2つの大手海運会社が同時に「お手上げ」になったから、その処理も簡単ではないのだ。総負債は10兆ウォンを超える。かちかちと針が動く時限爆弾だ。

 2つの会社は、どうしてこんなに経営が悪化したのか。

 共通点がいくつもある。まずは、中国の成長鈍化などで海運物流が思ったほどの成長を見せなかったことだ。だが、これは世界中の海運会社にとっても同じだ。それでも、これほどひどい経営状態になっていない。

CEOの短期決戦経営が原因?

 経営に問題があったのだ。

 まずは、競争に打ち勝つため、2000年代初めから半ばにかけて、大量の輸送船を確保したことだ。その多くが、欧州などの船首から船を調達する「傭船」だ。

 2社は、世界のメジャーではない。傭船確保競争に勝つために、割高の傭船料で長期契約をした。その後、海運市況が崩れたため、傭船料と輸送収入の「逆ザヤ」が続いている。

 傭船で物を輸送すればするほど毎日、赤字が増えているのだ。

 2つ目は、自社の保有船を確保するために、社債や船舶金融で資金を確保し、負債が膨れ上がっていることだ。

 「韓国の海運会社のCEO(最高経営責任者)は、オーナーの信任を得るために、短期的な利益を重視する。大量の傭船契約をしたり、借入金を増やしたのも、このためだ」

 「海外の大手海運会社は、海運不況を何度もくぐっている。強気一辺倒の経営で消えていった会社をたくさん見ている。だから、『持続可能性』『長期的視点』を優先させる。韓国の2社は規模もメジャーではなかったら、焦ったの面もあるのではないか」

 ある外国海運会社の幹部は、今回の韓国の大手2社の経営危機をこう見る。