ルイです。ひきこもりの道をひた走るわたしですが、先日久しぶりに外出しました。
力を振り絞って外に踏み出ました。その日のミッションは映画館に行き、「ちはやふる 下の句」を観ることでした。
パニック障害を併発しているわたしにとって映画館はちょっとした試練でしたが、事前に薬を飲んだおかげで広場恐怖を乗り越え、発作に苦しめられることもなく、無事鑑賞できました。
パニック障害のせいで上の句は観に行きませんでした。てか午前中しか上映してなかったので映画館に赴く気力がありませんでした。
以下、ネタバレ含むので注意。
ちはやふる 下の句 千早(広瀬すず)かわいいよ、千早
ストーリーについては原作の漫画を読んでいたのですんなり世界観に入り込めました。原作未読の人だと、下の句だけではストーリーはよくわからないかもしれません。とくに冒頭のシーンとか。
でも広瀬すずの千早はかわいかったですね。かわいいのに容赦なく変顔するし、かるたバカだし、太一の片想いをことごとくかわしていくし。
なんかひたすらにバカ正直に純粋にかるたにのめり込んでいく様が、すごく千早のキャラクターを表していて魅力的でした。
広瀬すずは目が綺麗ですね。かるたを見つめる目がとっても魅力的。かるたバカの高校生らしく化粧っけは薄い(リップメイクとか特に薄い)んだけど、眉と目の圧倒的な存在感で、千早というキャラクターを表現してたと思います。
漫画の千早はもっとシャキシャキしゃべるイメージがあるんですけど、映画の千早はちょっとどんくさい感じなんですよね。でもその喋り方が愚直なまでにかるたに突っ込む千早のキャラに不思議と合ってました。広瀬すずすごいなあ。
新と太一はちょっと地味じゃない?
正直、野村周平が太一役なのは最後まで違和感ありました。まつげくんじゃない!!新の方がまつげ長い!!
新役の真剣佑さんの方がカッコいいなって思いました。泣き顔がすごく綺麗。でもメガネと前髪でほとんど顔が隠れてて残念。原作の新はそんなに前髪長くないから、切ったらもっとカッコよかったのになあ。
あと太一は「イケメンで成績優秀な王子様キャラなのに千早のために愚直にかるたに突っ込んで、だけどなかなか千早に追いつけない、しかも千早は新のことばっかり見てるから悔しい」ってキャラだからこそ、普通のヒーロー役とは違う泥臭いかっこよさがあると思うんです。
なのに映画では結構あっさりA級に昇格しちゃうんです。あれ?!
後のクイーン戦演出のためだとは思いますが、太一があっさり千早や新と同格になっちゃうのには違和感がありました。新←千早←太一って関係だったはずなのに、映画では太一が千早をリードしてる場面が多くて、「なんか余裕だなこいつ…」と思っちゃいました。
報われないイケメン代表、太一。そんなキャラが映画ではあまり活かされてなかった気がします。野村周平は王道イケメン役よりサブ役の方が好きだな…
部員、そしてクイーンの存在感
肉まんくん好き。こういうキャラめっちゃ好き。かなちゃんも素朴でかわいいなあ。机くんかっこよくなってる!
映画だと千早、太一以外の存在感がしっかりあったのが嬉しかったです。「ちはやふる」の意味をかなちゃんが説明するシーンと、その意味を全身全霊で表現する千早に部員が見惚れるシーン…しびれますね。
そして松岡茉優さん演じるクイーン若宮詩暢。いいわあ…カッコイイ綺麗かわいい変人いけず。
目の下と口の横にあるホクロって最高にセクシーですね。クイーンの貫禄出まくってます。下の句のベストキャスティングだと思います。
大好きなのは新と別れるときの「団体戦はかるたじゃないってこと、ここにおる全員にそう思わしたるわ(記憶)」ってとこと、千早との邂逅で「あんたか」って笑うところ。ゾッとします。
片目で笑って、片目で睨む。京都弁のやわらかかつイケズで何考えてるのかよくわからん空恐ろしいクイーン若宮詩暢の風格がバリバリ出ていました。そのくせ私服はクソダサいし、ほんと変な人ですね。こんな変な人を変幻自在に演じた松岡茉優に今後要注目です。
原作読んでたら、下の句からでも楽しめます
原作を読んでいれば、ちはやふる 上の句を観なくてもストーリーは理解できます。原作未読者なら、上の句から観ることをおすすめします。肉まんくんとか机くんとか意味不明なあだ名に戸惑うと思うし、なにより冒頭がわけわからんと思うので。
チームで闘う青春、にウルウルさせられました。後半は少年漫画のような熱い展開ですからね。新を見たことで千早が覚醒したシーンは胸熱。しかしほんとに千早は新新新だな。太一スルーされて気の毒だけど原作よりは不遇ではないポジションに付いてるからよかったね。
かるたを全く知らない人でも楽しんで観られますし、かるたシーンの映像美や迫力ある演出に驚かされます。かるたという地味なテーマで、よくここまでドラマチックな物語を作ったなあ…原作者の末次由紀先生、映画スタッフに驚きです。
ちはやふる 下の句、しっかり楽しむことができました。これからもリハビリを兼ねてちょいちょい映画館に行ってみようと思います。