偽造疑いパスポート サミット前に入国管理局が見逃し

偽造疑いパスポート サミット前に入国管理局が見逃し
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伊勢志摩サミットの開幕を控えた今月18日、成田空港で外国人の男が持っていた偽造の疑いが強いパスポートが入国管理局の審査で見逃されていたことが、捜査関係者への取材で分かりました。その後の税関の検査で偽造の疑いが発覚したということで、男は出入国管理法違反の疑いで警察に逮捕されました。
捜査関係者によりますと、今月18日、成田空港で、国際線で到着した乗客に対する税関の検査の際、外国人の男が持っていたフランス人の名義のパスポートが偽造の疑いが強いことが分かりました。
この男は税関の検査の前に入国管理局の審査を受けていて、ここでは見逃されていたということです。
税関から連絡を受けた入国管理局が再度、男の入国審査を行って、偽造パスポートで不法に入国しようとした出入国管理法違反の疑いで警察に告発し、警察は24日、男を逮捕したということです。
当時、成田空港では伊勢志摩サミットの開幕を控え、入国管理局を含む関係機関が偽造パスポートによる不法入国などに対して警戒を強めていました。
東京入国管理局成田空港支局は「個別の案件には答えられない」としています。