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核廃絶訴えサミットの地・伊勢で原爆展 広島、長崎両市長も出席

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核廃絶訴えサミットの地・伊勢で原爆展 広島、長崎両市長も出席

「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」の開会式で、被爆樹木の苗木を贈る広島市の松井一実市長(左から2人目)と長崎市の田上富久市長(同3人目)=22日午前、三重県伊勢市 「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」の開会式で、被爆樹木の苗木を贈る広島市の松井一実市長(左から2人目)と長崎市の田上富久市長(同3人目)=22日午前、三重県伊勢市

 主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に合わせ、三重県伊勢市の観光文化会館で22日、「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」が始まった。広島、長崎の両市が主催し、原爆犠牲者の遺品や写真を展示。サミットで訪れる各国の関係者に核廃絶を訴える。29日まで。

 22日の開会式には松井一実広島市長と田上富久長崎市長が出席。伊勢市に被爆樹木の苗木を贈った。

 サミット後の27日にはオバマ米大統領が広島を訪問する。松井市長は「平和を考える原点である広島、長崎を心に焼き付けてもらいたい」とあいさつ。田上市長は開会式で地元の中学生が平和の誓いをしたことに触れ「子供たちに平和の種を植えていけば、芽を出して平和の花を咲かせてくれる」と語った。

 原爆展ではやけどで苦しむ被爆者や廃虚となった広島、長崎の写真34点、遺品など24点を日本語と英語の説明付きで展示。28日には広島から被爆者、長崎から語り部が訪れ、被爆体験を語る会も開かれる。

 また三重県内の被爆者らでつくる団体は、原爆展の会場近くで核兵器廃絶の署名活動を行う。

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