広島・長崎、被爆者と直接対話を

両市長、謝罪こだわらず未来志向

2016/5/21 18:59

画像 インタビューに答える、長崎市の田上富久市長(左)と広島市の松井一実市長 27日のオバマ米大統領の広島訪問を前に、広島市の松井一実市長と長崎市の田上富久市長が21日までに、共同通信のインタビューにそれぞれ応じた。両市長とも、今回の被爆地訪問をオバマ氏が提唱する「核なき世界」実現への新たな一歩と歓迎。被爆者と直接対話し、世界に強いメッセージを発信するよう期待を寄せる一方、原爆投下に関する謝罪にはこだわらないとの考えを示した。

 松井氏は「原爆を投下した当事国と被爆国のトップが共に来ることは重要な政治局面」と評価。田上氏は「広島は人類史上初めて核兵器が使用された『記憶の場』。核廃絶への関心が後世に伝わる」と述べた。