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【沖縄20歳女性遺棄】
シンザト容疑者「わいせつ目的」と供述 スマホ「既読」に、生存偽装か
沖縄県うるま市の女性会社員(20)が遺体で見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された元米海兵隊員で軍属のシンザト・ケネス・フランクリン容疑者(32)が「わいせつ目的で女性を狙った」などと供述していることが20日、捜査関係者への取材で分かった。沖縄県警は事実関係を慎重に捜査している。同日、遺体を司法解剖したが、死因は特定できなかった。シンザト容疑者を送検した。
また、容疑者が女性会社員のスマートフォンを操作して生存しているように偽装した疑いがあることも判明した。県警によると、女性会社員は4月28日午後8時すぎ、スマホの無料通信アプリ「LINE(ライン)」を使って、同居していた男性に「ウオーキングしてくる」とメッセージを送信。翌29日午前2時ごろに男性が「今から帰る」とメッセージを送ると、読まれたことを示す「既読」が表示されたが返信はなかった。
女性会社員は当時、自宅に財布を残しており、県警は、深夜まで約6時間に及んで歩いていたとは考えにくいと判断。午前2時ごろまでには、女性が襲われていたとの見方を強めており、シンザト容疑者がスマホを操作し「既読」にした可能性が高いとみている。女性会社員のスマホは見つかっていない。