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 ヘイトスピーチの解消を目指す法律が成立したことを受けて、「ヘイトスピーチを許さないかわさき市民ネットワーク」が25日、川崎市内で記者会見した。在日コリアンの排斥を訴えるデモを続けてきた団体が、6月5日に市内でデモを行うと予告していることから、ネットワークはデモの中止やコース変更を警察などに求める方針を明らかにした。

 法律は特定の人種や民族を標的に差別をあおるヘイトスピーチの解消のため、国や自治体に施策を求めている。ネットワークは声明で、神奈川県と県警に対してデモの中止やデモコースの変更を要請。川崎市と市教育委員会には「ヘイトデモを行わせないあらゆる措置」などを求めた。26日には県警川崎署に同様の要請をし、川崎市にも近く、団体が集会を開く予定の公園の使用許可を出さないよう申し入れるという。

 在日コリアン3世の崔江以子(チェカンイジャ)さん(42)は会見で、「法律に基づいてできることを追求してほしい」と訴えた。