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建設機械を販売している日本キャタピラーは4月27日、建設機械に取り付けたセンサからデータを収集し、業務改善に活用するためのトータルシステム「Cat Connect Solutions」の提供を開始した。機械管理、生産管理、施工管理、安全管理の4つの機能で構成する。従来もセンサデータをクラウドで収集していたが、今回はデータの活用を強化した。
日本キャタピラーは、米Caterpillarにおける国内ディーラーの1社で、北海道と本州をカバーする。全世界で300万台(国内14万台)ある油圧ショベルやブルドーザーなどの建設機械のうち40万台(国内3万台)にセンサが付いており、稼働状況などをクラウドサービスの「VisionLink」で集めて活用している。
今回、センサデータの活用を強化した新しいトータルシステムとして、Cat Connectの提供を開始した。全世界で175社あるディーラーのうち100社を超えるディーラーがCat Connectを導入済みという。
日本キャタピラー会長兼最高経営責任者(CEO)の矢口教氏は、センサデータを業務改善提案などに活用することを「機械の声を聞く」と表現する。主な機能は以下の通り(図1)。
(1)機械管理では、故障の兆候を把握し、改善のアドバイスを提供する。稼動状況や修理歴など各種のデータを総合的に判断する
(2)生産管理では、燃料消費量や稼動時間なども管理し、現場の効率を改善するべく、業務にあった機種の選定などを行う。
(3)施工管理では、勘や経験に頼る従来型の施工から脱却し、ITを駆使した施工を実現する。国土交通省が4月に発表したIT活用の取り組み「i-Construction」に則った形の施工ができるとしている
(4)安全管理では、機械や現場の安全性もITを使って見える化する
ユーザー部門が複雑なデータ加工・準備を1クリックで実行。IT部門がデータガバナンスを提供。分析結果は全社で見える化。BIソリューションの理想が、ここにあります。
多くの企業においてITに求められる役割が、「守り」のコスト削減から「攻め」のビジネス貢献へとシフトしつつある。その中でIBMが提唱する新たなビジョンEnterprise Hybrid ITとは?
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