一般家庭でよく食べる物を調理する過程で、「非常に悪い」に相当する基準(大気1立方メートルあたり100マイクログラム)を上回る微小粒子状物質(PM2.5)が排出されるという環境部(省に相当)の実態調査結果が発表された。特に、焼きサバ=写真=やサムギョプサル(豚バラ肉の焼肉)、目玉焼きを作る時、「非常に悪い」に相当する基準の10-20倍の粒子状物質や第1級発がん性物質が発生したという。
環境部は23日、「昨年5月から11月まで共同住宅22カ所、一戸建て住宅4カ所、集合住宅4カ所の台所で料理する時に発生する汚染物質を調査した結果、焼き物や炒め物、揚げ物料理はもちろん、スープやチゲ(鍋物)を作る時にも高濃度の粒子状物質が排出されることが確認された」と明らかにした。特に焼きサバは「非常に悪い」の22倍に達する2290マイクログラムの粒子状物質のほか、発がん性物質「ホルムアルデヒド」が324マイクログラム、「揮発性有機化合物」が40.13マイクログラム排出された。また、サムギョプサルを作る時は1360マイクログラム、目玉焼きを作る時は1130マイクログラムと、どちらも「非常に悪い」の10倍を超える粒子状物質が排出された。環境部関係者は「キムチチゲやチャーハン、トンカツなどほとんどすべての料理で『非常に悪い』の基準を上回る粒子状物質が発生した」と語った。
環境部の独自実験によると、サバを焼く時、換気扇をつければ台所にたまる粒子状物質が3分の1程度(741マイクログラム)に減り、窓を開ければ約7%(176マイクログラム/立方メートル)にまで減少した。環境部は▲料理の前後は換気する ▲料理をする人はマスクを着用する ▲お年寄りや子どもは料理中にドアを閉めて部屋からでないように、と勧告した。料理が終わった後は調理器具をすぐに片付ければ、粒子状物質にさらされる時間や程度を減らすことができる。