「黄金伝説」展
2016年4月1日〜5月29日
愛知県美術館
社会ボストン美術館閉館へ 名古屋市「施設活用は未定」名古屋ボストン美術館(名古屋市中区)を運営する公益財団法人「名古屋国際芸術文化交流財団」は、25日の理事会で、展示品を借り受けている米・ボストン美術館との契約を2019年3月末以降は更新しないことを決めた。契約切れに伴い、財政難が続いていた名古屋ボストン美術館は19年春に閉館する。美術館が入居するビルを管理する名古屋市は今後、施設の活用方法を検討する。 入場料収入や財団の資金運用益が想定を下回り、多額の運営費を安定的に確保することが困難だと判断した。閉館する18年度末までに、地元財界の寄付金110億円に加え、愛知県と名古屋市が拠出した30億円の基金のうち、20億円を使い切る見通し。記者会見した財団の古角保評議員会長(三菱東京UFJ銀行顧問)は「財界や県市から、これ以上の財政的な支援は望めない」と説明した。 名古屋ボストン美術館は地元財界が誘致活動を主導し、1999年4月に金山総合駅南口の金山南ビルに開館した。自前の収蔵品を持たず、20年契約で米・ボストン美術館から借り受けた印象派の絵画や浮世絵などを展示。入場者数は年間33万人を見込み、初年度は57万人に達したが、2年目以降は10万〜20万人前後で低迷が続いた。 年間の赤字額は08年度までの10年間が平均7億円強、米の美術館に支払う寄付金を減らした09年度以降でも平均5億円強だった。巨額の赤字が続いた原因を、古角氏は「年間2億〜3億円を見込んだ基金の運用益が、金利の低下で3千万円程度になった。入場者が増えるよう魅力的な展示を企画したが、各地で素晴らしい美術展が開かれる中で競合した」と説明した。 閉館後の施設活用について名古屋市の担当者は「白紙」とした上で、新たな美術館の誘致にこだわらず「集客力のある施設を呼び込みたい」としている。 (中日新聞) PR情報
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