鬼ごっことか缶けりとか「鬼を決める遊び」の時ってじゃんけんで決めたりするじゃない。
じゃーんけーんぽーん!!って。
そういう時に1人だけわざとちょっと後から手を出してきて勝ったりすると「んだよお前、あと出しすんなよ」とか怒られるの。一回くらいなら「ちゃんと揃えようぜ~最初はグー」とかで許されるんだけど、あんまり目立ってやると嫌われるの。
あいつ、あと出しばっかりなんだよ。つまんないからあいつと遊ぶのやめようぜ、って。そういう時って子供ってびっくりするほど非情だったりするから。
でもそれって実は大人になってからも変わってなくて、結果がわかってるのに後からグズグズ言い出すと「なんだよあいつ、いっつも結果がわかってるのにマウント取ってグズグズうるさいなぁ」とかなるの。
ほら、強い意見を持ってるジャイアンみたいなのがいて、その後ろから顔だけ出して「やいやーい、のび太のくせに」とか言ってるスネオみたいなのとかいるじゃない。虎の威を借る狐というかジャイアンの威を借るスネオというか。ああいうの、なんかずるくって嫌い。
言うんだったらジャイアンの前に出てきて言えよって。守ってもらえるような状態に自分を置いておいて人を攻めたり馬鹿にしたりするのってやっぱり卑怯だよね。あと出しじゃんけんみたいになんか自分は保身しておいて、でも自分は勝ちたいとか。
ドラえもんの映画ってびっくりするほどジャイアンが頼もしいキャラに変身してて、敵に平然と立ち向かったり仲間をかばったりするんだけど、不思議とスネオって活躍するどころか「ママー」って泣いたりするし、ジャイアンは肉体的にいじめるけどスネオって精神的にチクチクやるし。スネオってあんまり好きなキャラじゃないの。
ほら、なんか同級生とかがワーッと集まって盛り上がってるところに現れて後出しじゃんけんのように「僕のパパが持ってるこっちのほうが優れてる」とか自慢が始まっちゃったり、「そんな持ち物大したことないよ」とか「そんなことも知らないのかよ」とか「僕なんてこんなことも知ってる」とか「あいつこんなこと言ってるけど馬鹿なの?」とか。
でも後からでもそうやって人の話に顔を突っ込みたいっていうのはきっとスネオが寂しがりというか目を向けて欲しいというか誰かを馬鹿にしてでも自分を際立たせたいというか複雑な感情があると思うのよね。要するに目立ちたいという。
最初は「へえー!」とか「すごいね!」とか言ってた人もだんだんそういうのって飽きてきちゃって、気がついたら今まで以上に寂しくなっちゃったりするんだよね。
可哀想なスネオ。おしまい。
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