どうも、Toshiroです。いつもお読みいただきありがとうございます。今回は風景画として有名なターナーを紹介します。
ウィリアム・ターナー
ウィリアム・ターナー(1775‐1851)はイギリスを代表する、ロマン主義の画家です。
1775年、ロンドンで理髪店を営む家庭にターナーは生まれます。13歳の時に風景画家であるトーマス・マートンのもとで1年間修行した後、ロイヤルアカデミースクールズ(ロイヤルアカデミー付属美術学校)に入学します。
22歳でロイヤルアカデミーに初出品、24歳という若さでロイヤルアカデミー準会員となり、更に27歳の時には正会員、32歳ではロイヤルアカデミー遠近法教授に就任します。ものすごい才能の持ち主でした。
教授就任後は多くの著作を発表しながら、国内外を毎年旅行しました。特にヴェネツィアはターナーのお気に入りらしく、作品の色彩にもその影響が伺えます。
ターナーは自身の主要作品の多くを国に遺贈したため、そのほとんどがロンドンナショナルギャラリー、テートギャラリーが所蔵しています。
作品紹介
カルタゴを建設するディド
ターナー自身が「傑作」と位置付けるほどの作品です。古代ローマ詩人ウェルギリウスの『アエネーイス』に記される、カルタゴを建国した女王ディドを主題とした作品です。
宵の明星
ターナーの故郷ロンドンに流れるテムズ川での漁の様子を描いた作品です。画面右には漁を終えた少年が浜から上げってきており、その足元には犬がじゃれています。浜、海、空、太陽の光と、これらの色彩の変化は緻密で、ターナーの技術の高さが伺えます。
ノラム城、日の出
ターナーの代表作です。逆光によってノラム城は青いもやもやした霧のようなものになっていますが、日の出の光の拡散がうまく表現されています。印象派のモネがこの作品を見て、印象派の名前の由来ともなった『印象 日の出』を描いたことでも有名です。
平和 水葬
ロイヤルアカデミーにも出品された作品。ターナーの友人が乗船していたオリエンタル号が事故を起こし、水葬されたことによる追悼の意味も含まれています。黒が非常に目立ちますが、死や不安といったものが連想されます。
ヴェネツィア、税関舎とサン・ジョルジョ・マジョーレ
旅行を繰り返していたターナーが特に気に入っていたのがヴェネツィアです。この作品以外にも多くのヴェネツィアに関する作品を残しました。本作でも水面に反射する光や色彩の変化が緻密に描かれています。美しい作品です。
スライドショーも作ったので良かったら見てみてください。
本日もお読みいただきありがとうございました。
Toshiroでした。それでは、また。
追伸
現在8,000点以上もの絵画を公開しています。詳しくはこちらをご覧下さい。