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「勝手に更新」苦情

マイクロソフトが作成、公開した「アップグレード開始後のキャンセル方法」を説明する動画の画面

 マイクロソフトが最新の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」の普及を促そうと、利用者向けにアップグレード開始日時を自動的に決めて通知したところ、利用者の間で「勝手に更新された」との苦情が相次いだ。これを受け、同社は通知からアップグレードまでの手順と対応について、利用者向けの説明文(https://blogs.technet.microsoft.com/askcorejp/2016/03/18/windows-10)と動画(https://mix.office.com/watch/ikvhtn5xb7mu)をサイトで公開するなど、対応に追われている。

     「10」は、パソコンとスマートフォン共通のOSで、スマホで使い慣れたアプリをパソコンでも使えることが特徴。「ウィンドウズ7」「ウィンドウズ8.1」の利用者は、7月29日までは「10」へのアップグレードを無料で受けられる。同社がOSのアップグレードを無料で提供するのは初めて。

     同社によると、昨年夏に提供を始めて以降、利用者がアップグレードの日時を予約する方法で実施してきたが、今年5月13日に手順を変更した。新しい手順は、利用者のパソコン画面に「このパソコンは次の予定でアップグレードされます」というメッセージと、2〜3日後の日時が通知される。利用者が拒否しない場合、直前(15分前)に再度通知が出て、アップグレードが始まる。

     同社は「ネットの利用に適した安全なOSなので、無料期間中にアップグレードしてほしいと考えて手順を簡単にした」と説明する。日本での普及が海外に比べて遅れていることや、パソコンの新規購入を促進したいことも背景にあるようだ。

     今回、手順の変更が浸透していなかったことや、通知が分かりにくく、一部の利用者には「強制的にアップグレードされた」と受け止められた。「苦情を含めた問い合わせが予想以上に寄せられた」(同社)という。

     通知が届いた場合、操作によって「アップグレードしない」意思表示をしたり、指定された日時を変更したりできる。しかし通知のウインドーを閉じるだけだと、指定の日時にアップグレードが始まる。始まってから気付いた場合でも、公開された動画を参考にすれば、終了前にキャンセルができる。さらに、アップグレードが完了してしまっても、1カ月未満であれば元のOSに戻すことは可能という。【岡礼子/デジタル報道センター】

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