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【首都スポ】

関東学院大、8季ぶり頂点へ望み サイド左腕のルーキ藤崎“変幻自在”

2016年5月25日 紙面から

◇神奈川大学野球リーグ 関東学院大6−3桐蔭横浜大

桐蔭横浜大−関東学院大 桐蔭横浜大戦に先発し、8回を4安打2失点の好投を見せた関東学院大の藤崎=サーティーフォー相模原球場で(河口貞史撮影)

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 神奈川大学野球リーグは24日、神奈川・サーティーフォー相模原球場で第7週第1日を行い、関東学院大が6−3で、あと1勝で優勝となる桐蔭横浜大を破り優勝への望みをつないだ。サイド左腕の藤崎紹光投手(1年・創成館)が8イニングを2失点と好投し、ドラフト候補の高橋拓巳投手(4年・前橋育英)に投げ勝った。横浜商大の左腕・渡辺佑樹投手(3年・富士学苑)は2失点完投で今季3勝目、来年のドラフト候補としてスカウト陣の目を引いた。

 エースで一気に優勝をという桐蔭横浜大のもくろみを砕いたのは、最速130キロのルーキー左腕だった。関東学院大の藤崎が、サイドから繰り出すスライダー、チェンジアップを内外角に決めて相手打線を手玉に取り、8季ぶり優勝へ望みをつなぎとめた。「1回戦を自分に任せてもらったので、勢いのあるピッチングで流れを持ってこようと思った。監督には、後ろはいっぱいいるから思い切りいけと言われました」

 佐賀大付属中2年のときにサイドに転向、ソフトバンクの森福をイメージしてフォームをつくった。長崎・創成館高でオリジナルを加えて、3年夏の甲子園では、最速が当時120キロ台ながら天理戦に7イニング1/3を投げて2失点、サヨナラ勝ちを呼び込んで「最遅左腕」ともいわれた。関東学院大では、懸垂トレーニングで広背筋を鍛え球速も10キロアップ、横浜商大戦で初先発して完投勝ちした。

 負けられないこの日は、右打者の内角にもきっちり制球できて、5回まで内野安打1本、1死球。リードがまだ2点だった6回2死から連打で二、三塁とされた最初のピンチも代打・住本をチェンジアップで左飛に仕留めた。

 6点リードとなり完封も見えてきた8回に2ランを浴びたが、鈴木聡監督は「しっかり試合を作ってくれた」と及第点。ルーキーの快投で、連勝すれば優勝決定戦に持ち込める直接対決で一歩前進。鈴木監督は「状況は変わらない。あしたに向けしっかり準備していきたい」と気を引き締めた。 (小原栄二)

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