夢を仕事にする
いつも、ブログを愛読させてもらっている「そしがや (id:sosigayax)」さんが、
「夢を追っても天職など見つからない」ことは科学的に証明されている
という記事について、ご自身の考えを述べられるとともに、夢を追っていた友人のことにも触れられています。
さて、仕事上の夢と聞くと、ぱっと思い浮かぶのは、小学生など小さい子どもの「将来なりたいもの」という夢。
サッカー選手や野球選手、あるいは、アイドル歌手などなど、幼い頃の他愛のない夢を想像します。
ところが、元記事での夢とは「好きなことを仕事にする」ことであり、もっともっと現実的なものでした。
にもかかわらず、「夢を追っても天職など見つからない」とされているのです。
「夢を追っても天職などみつからない」
内容を読むと、その理由として大きく2つのことが書かれていました。
要約すると・・・。
ポイント1 偶然の産物
自分の仕事を『天職』だと考えている人たちにインタビューを行った結果、彼らの多くは人生の目標を持っておらず、ほとんどが偶然の結果として現在の職についていた。
ポイント2 満足できない
適合派と成長派では、主観的な幸福度と収入のレベルに差異なし。
自分の好きな仕事にこだわることは、どんな仕事も好きになれない状態と表裏一体。ゆえに、好きな職業についても大して幸福感が上がらない。
適合派:「自分にピッタリの仕事がどこかにあるはずだ!」と思っているタイプ。「給料が安くても満足ができる仕事をしたい」と考えるため、転職率が高い。
7割以上が該当していて、自分の好きな仕事に就いている。
成長派:「どんな仕事でも続ければ好きになれるはずだ!」と思っているタイプ。「仕事は楽しくなくてもいいけど給料は欲しい」と考えるため、転職率は低い。
いかがでしょうか?
ポイント1では「天職につけたのは、偶然の産物で、もともとの夢ではなかった」、ポイント2は「夢を追いかけても、満足感は得られない」というもの。
このロジックだけをもって、「夢を追っても天職などみつからない」と断じてしまうには、いささか説得力に欠けると思うのですが・・・。
仕事の情熱を決める要素
ポイント3として、「仕事の情熱を決める要素」が述べられていたました。
これは、20万人という膨大なデータを基にした「仕事のやりがい」についての研究結果です。
「仕事の情熱を決める要素」を
- 自治性:どれだけ仕事を自由にコントロールできるか
- 多様性:仕事の内容に幅があること
- 困難さ:適度な難しさがあること
- フィードバック:自分の成果がハッキリ把握できるか
- 全体性:仕事の最初から最後まで関われるか
- 人様の役に立っている感:自分は他人に良い影響を与えている!という感覚
の6つに絞り込んで分析したところ、影響度は最後の「人の役に立っている感」が、ダントツで高かったそうです。
ポイントは他の項目の1.7~2倍と大差がついていたとのこと。
そして、記事の筆者は、
「仕事が好きじゃない……」とか「夢を追いたい……」とか悩むんだったら、その前に「どうすれば今の仕事で人の役に立てるか?」を考えたほうが時間をムダにせずにすむ
と締めくくっています。
これには、本当に納得!!しました。
まとめ
我田引水となって恐縮ですが・・・、以前、このエントリーで「仕事のやりがいとは、人の役に立つこと」と書きました。
また、「趣味を仕事にする」のではなく、「仕事を趣味にする」という観点で、こちらを書きました。
これは、「夢を仕事に出来ない」という意味ではなく、現実的に今の仕事を楽しむための発想として書いたものです。
その中には、「もともと自分が好きだった要素を思い返す」ことも含んでいます。
これらを総合すると、
- 興味や関心のある領域で仕事をする
- ゲーム感覚的に仕事を楽しむ
- その際の最大の行動軸を「人の役にたつ」ことにおく
ことで、今の仕事そのものを天職にすることができると思うのです。
つまり「夢を追って天職を見つけられる」、と考えるのですが・・・、いかがでしょうか?
では、また。
・・・・・・・・・・・・・
こんなブログも書いています。良かったら見てください。
◆旅行やモノなどの雑記ブログ
*本ブログの記事を徐々に移しています。
◆中高年の登山初心者向けのブログ。もちろん、若い人もご一読を。
*八丈富士の登山記録をUPしました。