ハリル監督“サプライズ招集”を予告　磐田・小林ら候補

　サッカー日本代表の欧州組事前合宿が２４日、千葉県内でスタートし、ＤＦ長友佑都（２９）＝インテル・ミラノ＝ら９人が約２時間走り込みなどで汗を流した。バヒド・ハリルホジッチ監督（６４）はこの日、６月上旬のキリン杯２試合に若手２人を初招集すると明かした。磐田のＭＦ小林祐希（２４）らが有力候補とみられる。

　「多く選手を呼びたいと思っている。新しく若い選手を新たに呼びたいと思う。われわれがずっと追跡しているが、新しい若い選手がどのような反応をするか見てみたいと思います。試合に出るか分からないが、トレーニングさせたい」

　ハリル監督は言葉に力を込めた。ＭＦ小林は、指揮官が視察した２１日の試合で３試合連続となるゴールを決めるなど勢いに乗っている。試合後には「かなり良い選手だ」と上機嫌に話しており、身長１８２センチの大型レフティーを初招集する可能性を示唆した。

　２１日には名古屋−鹿島戦も視察。名古屋のＭＦ田口泰士（２５）が豪快ミドル弾を決め、アピールしている。アギーレ体制では日本代表を経験したが、ハリル体制では未招集だ。そのほか、ハリル監督はＦＣ東京のＤＦ小川諒也にも熱視線を送っている。１８０センチと長身の左利きサイドバックは、１９歳ながら先発の座をつかんでいる。

　「詳しくは木曜（２６日）の会見の時に詳しくお伝えしたいと思う」。ハリル監督はサプライズ予告にニヤリ。２０１８年Ｗ杯ロシア大会に向け、６月のキリン杯では欧州組だけでなく、新たな血も入れていく。　（占部哲也）