蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【プロ野球】内海うつむく…巨人3連敗2016年5月25日 紙面から ◇広島6−0巨人
崖っぷちの左腕が頭を抱えた。5回だ。巨人の先発内海が痛恨の2ランを浴びた。逆球で中に入った137キロのツーシームを丸に捉えられ、打球は赤く染まった右翼席へ。4失点でマウンドを降り、チームも今季3度目の3連敗を喫した。 「追い込んでからのボールが逆球になったり、甘かったり、精度を欠いてしまった。粘りきれなかった」。相手の先発はジョンソン。2失点で踏ん張っていれば探ることができた勝機も、この一撃で消えた。「最初の2点までで止めてほしかった」。村田ヘッドコーチも悔やむ1球だった。 しかし現在の内海には、それも厳しい注文だったのかもしれない。今季は不調で開幕2軍。先発陣の駒不足で回ってきたチャンスも、これで2度目の失敗だ。キレと緩急、制球力で2007年には最多奪三振のタイトルも獲得した男が、この日は奪三振ゼロ。それどころか77球を投げ、1度も空振りを奪うことができなかった。 高橋監督がシビアな評価を示唆する。「まあ、そこ(空振りゼロ)はどうこうじゃないです。残念とまではいかないと思いますけどね」。代役が見当たらない深刻な台所事情。もう一度、元エースには復権の機会が与えられる見通しだ。胸に充満する「常にラストチャンス」の決意は、結果で示すしかない。 (井上学) PR情報
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