熊本城 石垣の再崩落防止へ緊急の対策工事始まる

熊本城 石垣の再崩落防止へ緊急の対策工事始まる
一連の熊本地震で大きな被害が出た熊本城では、石垣が今後の雨や地震で再び崩落しないよう、緊急の対策工事が始まりました。
国の特別史跡に指定されている熊本城では、一連の地震のため53か所の石垣で石が崩れる被害が確認されています。
熊本市は、今後の雨や地震で石垣が再び崩落しないよう、緊急の対策工事を始め、25日に報道関係者に工事の様子を公開しました。
工事が始まったのは、城の北側にある長さおよそ150メートル、高さおよそ9メートルの「百間石垣」と呼ばれる場所で、25日は、石垣を支える地盤の状態などを調べていました。今後の工事では、修復に備えて崩れ落ちた石に番号をつけて別の場所に移したあと、石垣を固定し、水がしみこまないシートをかぶせることにしています。
熊本城調査研究センターの網田龍生副所長は「梅雨や台風の時期を前に対策をして一刻も早く修復に取りかかりたい」と話していました。
熊本市は今後、ほかの石垣についても対策工事を進めたいとしています。