おじいちゃん映画本を出版していただける、出版社さんを探していました。〜進捗報告:出版社さんからのご連絡、それから……

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おじいちゃん映画本を出版していただける、出版社さんを探していました。〜進捗報告:出版社さんからのご連絡、それから……
2016年3月9日、18時20分。わたしは、2015年3月からお付き合いのあった出版社の編集さんと待ち合わせをしていました。
のんきに映画の半券をアップする様子。

この10分後、編集さんから言われたのが、
おじいちゃん映画本は、うちからは出せないと決まりました。本当に申し訳ありません。
 出すなら書き直す必要があります。今ある原稿を全て捨てて、0からのスタートになります
呆然と帰宅し呆然とツイート。Twitterは優しい。
友人Sに連絡し、「マジどうしたら……」と言ったところ、「残念だけど仕方ないから、とりあえずブログに書くのはどう?こういうことは早いほうがいい」と言われ、藁をもつかむ思いで書いたのが、2016年3月10日、19時39分のこのエントリです。

ブログアップ後からご連絡をいただくまで


アップ後、Twitterで数人の方から「版元さんへつなげるかも」とのお話をいただきました。ありがとうございました。ここで真っ先に名前が上がっていたのがR社でした。
そのあいだに、別の友人Nにも相談。紹介できるところがあるからちょっと待っていてとのこと。この時、何社か候補を出してもらったうちの1社について「Y社から出すのは無理だと思う」と言ったのです。そこで聞かれたのが「なぜ無理だと思う?
なぜだろう。もとの出版社さんからNGを出されて落ち込んでいたせいもあるけれど、前々から思っていた「自分はブログしか書いていないから書籍用の文章は無理なのかもしれない」という気持ちを見透かされたようでしたねー。

書籍にこだわっているのは、自分以外の人が読んでOKを出してくれて出版、という流れが魅力的だったからです。それは不安との背中合わせで、コレで本当にいいんだろうかという思いもずっとありました。
もとの編集さんは、わたしの文章の良いところと悪いところを丁寧に見てくれていました。だから、ある程度は自信があったというか、このまま本が出せる、と思っていたんです。けれども、編集さん”しか”読んでいない状態でもあったわけで、気持ちが折れかかってしまったんですよね。

ブログをアップして2日ほどで、11社からご連絡を頂きました。出来上がっていたぶんの原稿をそれぞれに送付し、連絡待ちという状態に。ライターさんから、出版社探しも含めてラジオに企画を持ち込みしましょうかとのお話も。
ご連絡くださった編集さんから「Gunosyで拝見しました」とも。わたしGunosyは入れていないので何が起きているのかよくわかりませんでした。はてなブックマークからひっぱってきているのかなあ。久しぶりにホットエントリー入りしたり、「うちの出版社はカラーが違うので出せませんが応援しています」とDMいただいたり、Twitterでは何人もの方から励ましの言葉をいただいて、本当に嬉しかったです。
もとの編集さんともやりとりをして、他の出版社さんへ持ち込みをしてくれるとのお話があったり。

なんかもう、この時点で、もしダメでもいいや、お蔵入りさせてしまおうと思っていました。
原稿書き始めの頃、「とにかく、書けば出版してくれるから大丈夫」と友人(今回のエントリは友人がいっぱい出てきてなにがなにやらですが、この人はまた別の人)に言われていた、もとの出版社さんから出せなくなったことが、よほどショックだったんだろうと思います。
あと、わたしは一度へこたれるとずっとへこたれっぱなしで、すぐ諦めてしまう性格だからっていうのもあります。転んだら転びっぱなしというか。もういいやってなっちゃう。

打ち合わせ


それから1週間のあいだ、何社かからはお祈りメールをいただき、ううん、やっぱりあの内容では無理なのかなあと思いつつ。理由としては、おもに女性の編集さんからは「萌え語りが足りない」、男性の編集さんからは「データベースとして使えない」とのご意見でした。男女で分けるわけではありませんが(出版社のカラーもあるし)、こういう結果になるのは、ちょっと面白いなって思っていました。面白くなってきていました。就職活動みたいだなあって。

ブログアップからちょうど1週間後、T社、B社との打ち合わせ。T社の編集さんはとてもエネルギッシュな方で、どういう棚に置くか、どの層を狙うか、そのためには今の原稿をどう直すか、イラストを入れるなら誰がいいか、など、とても丁寧にお話してくださいました。ただ、今ある原稿を半分以上捨てて書き直す、とのこと。

B社は正直に言って大本命でした。有名な出版社だからです。こちらでは編集さんとデザイナーさんとの3人で、どういう方向に持っていくかなどをお話しました。好きな俳優ばかりじゃなくて好きじゃない俳優のことも入れてみてはどうか、など。今回がダメでも、書いたものを持込みすれば合う部署にまわしますからともおっしゃってくださいました。やさしい。打ち合わせまでの時間も一番短かったです。

またまたその1週間後、今度はR社との打ち合わせ。Twitterで真っ先に名前があがっていた、R社です。
Twitter経由ではなく、編集さんから直接ご連絡いただきました。ちなみに、ご連絡を頂いた11社のうち1社は、ここのグループ会社でした。頻繁に目にするあの雑誌も、R社のグループ会社から出ていることを、このとき初めて知りました。無知よね。編集さんとお話ししてみると、以前FRaUのニコラス・ケイジ座談会でお世話になった方のお知り合いということもわかりました。人生、何があるかわからないものだよ。わたしは基本的に仕事を断らないのです、断らない人生で良かったかもなあ。

編集さんからは、どういう判型にするか、写真ではなくイラストを入れるのはどうか、もし発売が決まった場合イベントなどに出ることは可能か、などを聞かれました。原稿に関しては、この方向性のままでいい、ただ、文体が「読めて1万字、この文体のままで10万字読むのは少しきつい」とのこと。

ここでわたしの気持ちはだいたい決まりました。決まっていないのは企画会議の結果です。
会議が通れば、本は出ます。もちろんこの時点で、どの出版社さんも企画会議までは通っていません。
そしてなにより、これは仕事です。仕事は、「」とするものです。原稿だけを渡して、あとはよろしくというわけにはいきません。わたしは、どの方と仕事が出来るのだろうか、と考えていました。考えても仕方ないことでもありました。他の出版社さんからの返事を待ちつつ、考えても仕方ないことを考える日々が過ぎて行きました。

続きます。
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