うつ病のルイです。
この病気と付き合っていると、いろいろな気持ちに悩まされることがあります。
ブログを始めてからはかなり心の整理ができるようになりましたが、その前はかなりモヤモヤを抱え続けていました……友人、家族、恋人、医者、会社、そのほかいろいろのトラブルを抱え、脳内が大混乱していました。
自分の悩みを他人が理解することは無い
基本的に、誰かの苦しさをほかの人が完全に理解することは不可能です。それを押し付けてはなりません。相手にとってたいへんな負担を与えることになります。誰だって重苦しい話は聞きたくないし、自分のことでせいいっぱいなのにそれ以上他人のつらいことなんか耳にしたくないのです。
「自分のことを分かってほしい」という思いでいっぱいになっているときは、だいたい自分に余裕がないときです。自分の気持ちをもてあましていて、うまく昇華する術を見つけられず、他人にぶつけることでしか苦しさを表現できない状態です。
しかし、他人はあくまで他人です。自分とは違う人生を送っていますし、自分とは違う考え方をしていますし、好き嫌いや価値観だって自分とは違います。他人に自分の考えを完全に理解してもらおう、というのは傲慢なことなのです。まして、うつ病などのメンタル系の疾患を抱えている際には、周囲の理解を求めることはいっそう難しくなります。「自分のことをわかってほしい」そう考えたって苦しくなります。
わたしは何回も「わかってほしい」と試みました。その結果、友人を減らしたり、うつ病を利用してマルチ商法に勧誘されたり、同じくうつ病の知人に苦しさを押し付けられて自分の症状を悪化させられたり、さまざまなトラブルに見舞われました。
結果としてたどりついたのは、「自分の中で溜まった消化しきれないモヤモヤは、ブログとして書き残す」という方法でした。イライラ、モヤモヤした感情は、抱えているひまを持たせずにブログに書き写す。衝動のままにガーッと書き込む。もういいや、と思うまでひたすらキーボードを打鍵する。ある程度の文字量を書くと、「ああ、もういいや」ってなります。心が浄化されたような気分になります。自分で自分を慰めるというのは空しい行為のように見えるかもしれませんが、わたしにとってはこれが最善の方法です。他人に理解してもらおうと苦労するくらいなら、自分で自分のブログに感情をまき散らしたほうが楽ですからね。
誰もわかってくれないのは当然です
うつ病になってつくづく思います。人は他人を理解することはできない。理解したつもりになっても、その奥の痛みを本当に共有することはできません。簡単にわかったつもりのようなことを言っても、それは思い上がりというものです。本当のしんどさ、苦しさは当事者しか知りえないんです。そしてそれを他人に理解してほしい、とむちゃくちゃに生身の感情をぶつけてしまうのは、相手にとって失礼です。暴力にも等しい行為です。
だから「自分のことを誰もわかってくれない」と嘆く人は、あきらめましょう。人は自分が思った以上に自分のことを知りません。わかってくれません。あなたのことを誰よりも知って、理解して、慰めてくれるのはあなた自身しかいません。あなたの外側しか知らないような人たちからの慰めや励ましを期待して傷つくくらいなら、ブログを書きましょう。癒されない気持ちを、飽きるまで書きなぐりましょう。「もういいや」「飽きた」って思うまで力の限り書きましょう。一日だけではなく、できれば毎日のように、習慣的に続けていきましょう。頭の中の鬱屈は、放っておくとおもしのようにのしかかって、精神をむしばんでいきます。
「誰もわかってくれない」と傲慢な思いにとらわれて傷ついていないで、ブログを書きましょう。「なにをわかってほしいのか」を思う存分書きましょう。自分の苦しさを文字にしましょう。そして時々読み返しましょう。書いて書いて書きつくしたころには、「誰もわかってくれない」という悩みは軽くなっているはずですよ。
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