Windows 10ユーザーズ・ワークベンチ
Windows 10、そのバックアップと回復
(2016/5/25 11:47)
目の前のハードウェアだけにしか存在しないデータをできるだけ作らないこと。クラウドの時代の自己防衛はそのポリシーをいかに守れるかにかかっている。今回は、ブルースクリーンの頻発する最新ビルドと、Windows 10のバックアップ、回復について見ていくことにしよう。
最新ビルドに頻発するブルースクリーン
現在の最新ビルドは14342。頻繁なアップデートの末にISOまで公開されたからには、さぞや安定していると思いきや、手元の環境では悲惨な状況につらい日々を強いられている。何しろ、1日に10回はブルースクリーンに見舞われる。例のQRコードつきのブルースクリーンだ。ここへのリンクだが、それを参照したところで何の役にも立ちそうにない。
今回のビルドは公開されてから既に10日以上経過しているが、こういう時に限って新たなビルドがなかなか公開されない。それでも我慢しながら使っている。まあ、困るのも仕事の1つだから仕方がないが、もう心が折れそうで、前のビルドに戻したくなる。
不安定なビルドだと分かってからはいつも傍らにすぐにカメラを起動できるように遊軍のスマートフォンを置くようにした。特に、マルチディスプレイ環境の場合、ブルースクリーンが表示されるのは、メインの一画面だけなので、ほかのディスプレイの様子はフリーズしていても見えている。書きかけの文章などは、その場で写真を撮っておけば、再起動後にとりあえず打ち直すことができるので、多少はラクチンだ。それがまた、IMEはブルースクリーンが発生する直前までの入力/変換履歴を覚えていて、数文字入れればある程度の文字列を一気に提示するので余計に腹が立つ。
しかし、このブルースクリーン、文字化けはしているし、「KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED」というのも、異なるハードウェアで同じようにブルースクリーンが起こっているので原因の特定が難しい。そもそも、安定していた前のビルドの時とハードウェアの変更もなければアプリの追加もしていないのだから原因の特定はやっかいだ。
Windows 10の「設定」には「回復」の項目が用意されている。まず、ここから、PCを初期状態に戻すことができる。このメニューは意外に便利で、現在適用されている最新ビルドをクリーンインストールしたかのように真っ新の状態に戻すことができる。
どうもPCが不安定だが原因がよく分からないという場合は、ここで、PCを初期状態に戻してみることを試してみよう。メーカー製のPCで言えば、リカバリに相当する作業だが、Windows Updateの更新などが適用された状態に戻るので、多くの更新を適用する必要がなく、必要なのは使っていたアプリケーションの再インストールだけだ。
さらに、Insider Buildなど頻繁にビルドを重ねてきた場合は、直前のビルドに戻すことができるようになっている。ただし、それができるのはアップグレードしてから10日間だけとなっている。今回の13432はリリースされてから既に10日以上が経過しているため、もはや後戻りはできない。Insider Previewを使っていない方には関係のない話だが、将来のために覚えておこう。決断は10日以内にすることだ。
システム全体のバックアップに意味がなくなりつつある
システム全体のバックアップについては、「設定」に「バックアップ」の項目はあるのだが、ここで設定ができるのはファイル履歴を使用したユーザーファイルのバックアップを、別途用意したドライブにバックアップする機能だけだ。
システム全体をバックアップするためには、コントロールパネルの「バックアップと復元(Windows 7)」を使う。「設定」の「バックアップ」には、そのアプレットへのコマンドリンクも用意されている。このアプレットを使ってシステムイメージとシステム修復ディスクを作っておけば、少なくともバックアップを作った時点までは戻すことができる。
とは言うものの、ユーザーデータはOneDriveに保存して同期、ブラウザ関連はクラウドで同期し、メールもクラウドに置いたままという、クラウド中心の使い方が多くなってきている今、システムを丸ごとバックアップしておくことに、そう大きな意味はない。Officeなどのアプリケーションのインストールイメージさえクラウドからダウンロードする時代だ。
ある時点でのシステムの状態に戻すことは、むしろ、不安定な状態を再現することにも繋がりかねない。それでまた悩むことになるなら、システムの再インストールをした方が精神衛生上いい。そういう意味もあって、設定にフルバックアップの機能が用意されていないということなのかもしれない。
蛇足だが、7月29日にはWindows 10への無償アップグレードの期間が終了する。あとたった2カ月ほどだ。それ以降にWindows 10にアップグレードするためには、Windows 10のパッケージを別途購入する必要がある。だが、一度でもアップデートしたことのあるシステムなら、そのハードウェアのライフサイクルが終わるまで、何度でもアップグレードが可能だ。
つまり、今、システムのフルバックアップを取ってからアップグレードし、そのあとでバックアップを使って元の環境に戻したとしても、あとで気が向いた時にアップグレードすることができるというわけだ。
さまざまな設定を同期できる
復旧後のシステムの設定などを元の状態に戻すには、そのシステムの状態をMicrosoft アカウントを使って同期させておく必要がある。別のPCなど、例え同期する相手がなかったとしても同期させておく。つまり、複数台のシステムがある場合は、基本的に全部のシステムを同期させ、必要のないシステムだけ同期を外すという考え方をすればいい。
同期は、全ての項目をまとめてオン/オフできるほか、
- テーマ
- Internet Explorerの設定
- パスワード
- 言語設定
- 簡単操作
- その他のWindowsの設定
を個別にオン/オフできる。
手元の環境では、言語設定だけを同期オフに設定してある。手持ちのシステム全てにお気に入りのIMEを入れるにはライセンス数の上限に達してしまうといった理由などがあるからで、特別なIMEがインストールされているシステムとインストールされていないシステムが混在する場合、インストールされているシステムでも標準IMEの設定に切り替わってしまうことを防ぐためだ。
同様の理由で、複数台の異なるシステムがある場合、その画面サイズやタッチ対応の有無などによって、UIを変更しておいた方がいい場合もある。多くの場合、それらは「設定」の「個人用設定」に項目として用意され、それが同期されるようになっている。
例えば、あるシステムはタブレットなので全画面表示のスタート画面を使いたいが、書斎のシステムは通常のスタートメニューを使いたいとか、タスクバーの位置をシステムごとに上下左右を別に設定しておきたいといったことがある。これらが同期しないようにするには、個別の同期設定で「テーマ」や「その他のWindowsの設定」をオフにしておけばいい。めんどうくさければ、同期の設定そのものをオフにしておけばいいだろう。
ちなみに、OneDriveによるファイルの同期は、これらの同期とは別だ。Windowsにサインインする際のアカウントと関連付けることもできるし、任意のMicrosoftアカウントを指定することもできる。設定などの同期は一切しないが、ファイルだけはきちんと同期するように別のアカウントで運用するといった使い方もありだということだ。
最近、UWPのOneDriveアプリが公開された。ローカルにないファイルに簡単にアクセスできるほか、マルチアカウントにも対応していて、ドラッグ&ドロップでファイルをアップロード/ダウンロードできるのは便利だ。寡聞にしてUWPアプリでほかのWindowsアプリからのドラッグ&ドロップを受け付けるものは、これまで記憶にない。
2016年5月25日
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