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事件直前、被害者が110番

アイドル活動をしている女性が、ファンとみられる男に刺された現場=東京都小金井市で2016年5月21日午後10時23分、小出洋平撮影

1分後、目撃者通報

 アイドル活動をしていた大学生の冨田真由さん(20)が刃物で刺された事件で、事件発生直後の目撃者からの110番通報より約1分前に、冨田さん自身から助けを求める110番があったことが捜査関係者への取材でわかった。この時、冨田さんは岩埼(いわざき)友宏容疑者(27)=殺人未遂などの容疑で送検=に襲われそうになっていたとみられる。

 これまでの警視庁小金井署の発表では、事件は今月21日午後5時過ぎに発生し、現場近くにいた目撃者から5時6分に110番があったとしていた。

 冨田さんはツイッターやブログで執拗(しつよう)な書き込みをされるなどしたことから、9日に自宅を管轄する武蔵野署を訪れて「書き込みをやめさせてほしい」と相談。同署は20日に冨田さんに電話をして21日に東京都小金井市でライブがあることを聞き、「もし(岩埼容疑者が)現れたら110番してほしい」と伝えていた。

 同署はライブ会場を管轄する小金井署に「110番があったら対応してほしい」と連絡するとともに、冨田さんの携帯電話の番号を緊急事態に即応するための「110番緊急通報登録システム」に登録した。同システムは被害の通報があった際に警察が迅速に対応できるようにするため、名前や相談内容などを登録するシステム。警視庁幹部は「冨田さんから110番が入った時から対応は始まっていた」としている。【神保圭作、深津誠、春増翔太】

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