ISの「首都」周辺 クルド人部隊などが軍事作戦

内戦が続くシリアで、クルド人などの部隊が、過激派組織IS=イスラミックステートが「首都」と位置づける北部の都市の周辺で、大規模な軍事作戦に乗り出しました。
ISはシリア北部の都市ラッカを一方的に「首都」と位置づけ、ここを拠点にシリアとイラクにまたがる広い範囲を武力で支配しています。
これに対してアメリカ主導の有志連合から支援を受けるクルド人などの部隊は24日、ラッカの周辺で大規模な軍事作戦を開始したと発表しました。
作戦が始まったのはラッカの北50キロほどにある町で、この地域を奪還すれば、ISがトルコから武器や戦闘員を補給するルートを断つことになり、ラッカを攻略する大きな足がかりになると期待されています。
また、隣国のイラクでも22日、アメリカの支援を受ける政府軍が中部の都市ファルージャの奪還に向けた作戦を開始するなど、ISは各地で劣勢に立たされています。
これに対して、ISは今月に入りシリアとイラクで大規模な爆弾テロ事件を起こすなど反撃に出ており、テロの巻き添えになる市民がさらに増えることが懸念されています。