世界人道サミット閉幕 人道危機対応 G7に協力要請へ

世界人道サミット閉幕 人道危機対応 G7に協力要請へ
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紛争や自然災害に伴う人道危機への支援をテーマに開かれた「世界人道サミット」が閉幕し、国連のパン・ギムン(潘基文)事務総長は、シリアなどの難民への長期的な支援などを盛り込んだ議長総括を発表するとともに、G7伊勢志摩サミットに参加する各国首脳に、この問題への一層の協力を求める考えを示しました。
トルコ最大の都市イスタンブールで2日間にわたって開かれていた「世界人道サミット」は、170余りの国の代表やNGOなどが世界が直面する紛争や自然災害による人道危機への対応を話し合い、24日に閉幕しました。
国連のパン・ギムン事務総長は閉幕にあたり議長総括を発表し、紛争地で市民を守るため国際人道法違反の行為を厳しく監視していくことや、難民への緊急支援とともに自立に向けた長期的な支援も行うこと、そして、人道支援に充てる国連の基金を10億ドルに倍増させることなどの方針に、各国が取り組むとしています。
記者会見したパン事務総長は、各国の取り組みを評価したうえで、「人道危機への対応では、豊かな国々がもっと指導力を発揮すべきで、G7サミットに集まる首脳たちにそのメッセージを伝えたい」と述べ、26日に開幕するG7伊勢志摩サミットにあわせて訪日し、各国の首脳に一層の協力を求める考えを示しました。