2016.05.24 Tue posted at 16:38 JST
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(CNN) ギリシャ政府は24日、マケドニア国境のイドメニ難民キャンプに詰めかけている8000人余りの難民を別の施設へ移動させる作業を開始した。
政府報道官がテレビの生放送で語ったところによると、移動は夜明けとともに始まった。同報道官は「暴力は行使しない」と強調。「人々は目覚めて荷物をまとめ、用意された施設へのバスに乗り込んでいるところだ」と述べた。
イドメニのキャンプからはこの1週間ですでに2500人が退去し、残っているのは8000人。同報道官によると、新たに設けた複数の施設の収容人数は計6000人で、まもなくさらに増設する計画もある。
キャンプには警官が配置され、報道陣が足を踏み入れることはできない。同報道官によれば、難民の移動は「一時的な措置」となる見通しだ。ギリシャ国内には現在、5万4000~5万5000人の難民、移民がいると推定される。
マケドニアは西欧を目指す難民の主要ルートになっていたが、同国が国境を封鎖したため、難民らはギリシャ側にあるイドメニのキャンプで立ち往生していた。このうち4割は子どもたちだ。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は今年3月、劣悪な環境の中で呼吸器系の疾患が蔓延(まんえん)していると指摘していた。
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