三菱UFJモルガン・スタンレー証券が任天堂のゲーム専用機ビジネスについて、詳細発表が控える「NX」とは別に、次世代携帯ゲーム機についてさらりと言及。「MH(仮称)」と呼ばれる次世代携帯ゲーム機が、NXと共に任天堂の中期的な業績を支えるとしています。
次世代携帯型ゲーム機「MH(仮称)」はトレーダーズ・ウェブに掲載されたもので、三菱UFJMSは任天堂の業績の中期的な牽引役を、従来考えていた「健康サービス、テーマパーク、モバイルゲーム」などの新規事業から、次世代ゲーム機「NX」や次世代携帯ゲーム機「MH(仮称)」に切り替えるとしています。
“携帯”と“MH”というキーワードから、カプコンの『モンスターハンター』を思い浮かべるところですが、次世代携帯ゲーム機だとして「NX」と分けていたり、コードネームとして「MH(仮称)」を使っていること、また“今後予想される、NXとMHの全容発表による収益インパクト”とあり、それなりの情報を得て書かれたようにも見えます。
現行機のニンテンドー3DSは、2011年の発売から5年が経過。ライフサイクルを考えると移行期に入ってもおかしくなく、内部では当然次のハードの研究開発も行われているのでしょうが、はたして三菱UFJMSが言うようなコードネームで、任天堂は次世代携帯型ゲーム機の開発を進めているのかどうか。
任天堂-三菱UFJMSが目標株価引き下げ 長期投資対象
任天堂<7974.T>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、中期利益成長ストーリーの新けん引役を次世代ゲーム機に変更。長期投資対象として、投資判断「Overweight」を継続した。目標株価は34000円→32200円と引き下げた。
為替前提の変更などで、今17.3期~20.3期予想を下方修正。中期の利益成長ストーリーの内容を変更。けん引役は、従来の「健康サービス、テーマパーク、モバイルゲーム」などの新規事業から、次世代ゲーム機「NX」や次世代携帯ゲーム機「MH(仮称)」に切り替えるとしたが、中期の成長シナリオは変更ないとした。
今後予想される、NXとMHの全容発表による収益インパクトの新規の織り込みや、モバイルゲームの収益化に対する懐疑的な見方の払しょくが実現すれば、株価が大きく再評価される可能性が高く、長期投資を前提に、今がエントリータイミングと考えるとした。