ナッツアレルギーで客がショック死、英インド料理店主に禁錮6年
2016年05月24日 21:59 発信地:ロンドン/英国
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【5月24日 AFP】ナッツアレルギーを抱えた客にピーナツが含まれるテイクアウトメニューを渡し、死なせたとして、英国のインド料理店経営者に23日、禁錮6年の刑が言い渡された。
英イングランド北部ヨーク(York)近郊でインド料理店を営んでいたモハメド・ザマン(Mohammed Zaman)被告(53)は、客のポール・ウィルソン(Paul Wilson)さん(38)に対する過失致死の罪で有罪となった。
ザマン被告の店でウィルソンさんは鶏肉を使ったカレー料理「チキン・ティッカ・マサラ」をナッツ抜きで注文したが、料理にはピーナツを含むミックスパウダーが使われていた。ウィルソンさんは2014年1月、急性アレルギーによる重いショック症状を示した後、自宅のバスルームで倒れているところを発見された。
ウィルソンさんが死亡する3週間前にもザマン被告が経営する別のレストランで、17歳の女性が料理にピーナツが含まれていないことを確認したにもかかわらず、アレルギー症状を起こして病院で治療を受けていた。
検察は6軒の料理店を経営するザマン被告が、経費節減のために高価なアーモンドパウダーから、ミックスパウダーへ切り替えていた点を指摘した。またザマン被告は経験の浅い不法就労者を雇っていたという。(c)AFP
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