春野ユリ - コミュニケーション,仕事術,働き方 11:00 PM
意見が合わないときに効果的な7つの対処法
Inc.:私生活でも仕事でも、どんな相手でも意見が合わないことは必ずあるものです。誰もが常に合意できて、お互いを理解し合える環境は夢の世界だけであって、現実には絶対にありえません。
私はリーダーシップのコーチを仕事にしているので、コミュニケーションに支障をきたしているクライアントを助けるために多くの時間を費やしています。そのため、意見の不一致が多いということが、コミュニケーションの断絶につながることを実感しています。
意見が一致しないとき、生産的に対処するために大変シンプルでありながら効果的な7つの方法をご紹介します。長年かけて私が学んだことです。
1. 理解に努める
人は、お互いに理解し合えないと意見が合わなくなりがちです。片方が自分の話ばかり聞いてもらおうとし、相手を理解しようとしなければ、意見が合わなくなるのは目に見えています。ほとんどの人は、相違点より類似点の方が多いことが理解できると寛大になり、異なる考えを受け入れやすくなり、貴重と思うことさえあります。だから、まずは、理解と相手の良さを見つけることに努めましょう。だからと言って、何でも相手に同意する必要はありません。単に心を開いて相手の意見を聞く耳を持つべきだ、という意味です。
2. 自分の引き金になるものを克服する
多くの意見の不一致は、誰かの発言で心の引き金が引かれてしまうせいで起こります。引き金となるのは、大抵は恐れや自分の限界の認識です。過去に何があったとしても、自分の心の中にある引き金を克服して、こちらを傷つける意図のない人とはまっさらな姿勢で向き合いましょう。
3. 相違点でなく類似点を探す
私は自分のクライアントと接しているうちに、意見の不一致を解決するベストな方法は共通点を見つけることだと気づきました。相違点に着目してしまうと、どんどん相手との距離が広がりますが、共通点を探すと溝を埋めることができます。今度誰かと意見が合わなくなったときは、少し無理をしてでも合意できる点を探してください。
4. 聞き上手になる
どんなに意見が合わなくても、お互いの意見をしっかり聞くことが大切です。すなわち、聞き上手であることが重要になります。相手に興味を持ち、心を開いて偏見を持たずに人の話が聞ける人が聞き上手です。聞き上手な人は全注意を相手に向けて、必要に応じて不明点を明確にすることを求めますし、自分とは異なる意見に対しても、自己防衛をしたり議論をふっかけたりせずに耳を傾けることができます。人の話を聞くときのベストな方法は、自分はしゃべらないことです。それはちょうど何かを学ぶときと同じです。
5. 自分の感情に責任を持つ
意見の不一致が過熱してくると、相手を批判したり、責めたてたり弁解したりしがちになります。それを乗り切るには、自分自身に誠実になり、自分の感情に全責任を持つことです。自分の解釈がコミュニケーションに支障をきたす原因になっている可能性もあることを意識して、その点でも全責任を負いましょう。
6. 状況から逃げない
激しくいがみ合ってしまうと、当事者の片方あるいは両方がその場を立ち去ることは珍しくありません。本気で事態の本質に迫りたいなら、自分が相手との関係にきちんと取り組んでいることを必ずわかってもらいましょう。振る舞いに問題があるにしても、それは別の問題として分けて考えなければいけません。
7. ポジティブな言葉を使う
ネガティブに言われたり、批判されたりしたい人はいませんし、過去の良くない行いを並べ立てられるのを聞きたい人もいません。ネガティブな言葉を使って話すと、相手を傷つけ心を閉ざさせてしいます。話したいことにポジティブな感じを持たせると、こちらの話を聞いてもらえる可能性がぐっと高くなりますし、意見の不一致は早々に解消されやすくなるでしょう。
誰かと意見が合わないことは生きている以上避けられませんが、悲惨な結果を招く必要はありません。ここでご紹介したテクニックを使って、スピーディに上手に解決しましょう。
7 Simple Ways to Deal With a Disagreement Effectively |Inc.com
Lolly Daskal(訳:春野ユリ)
Photo by PIXTA.
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