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マザーズ指数のPERは高いんじゃないかと疑問だったので調べてみた(2016年4月末時点)

トレードアイデア

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こんにちは、せみけんです。

2016年5月24日の相場も薄商いでしたね。

東証一部売買代金1兆6658億円

空売り比率 39.1%

松井証券 信用評価損益率 買い方 ‐10.7%

日経平均EPS  1,195.56

 

日経平均もPER上は13倍台ですが、先行き不透明感から空売り比率も以前高水準のまま、売りも買いも方向感がない展開でした。

 

さて、本日のお題はマザーズのPERについて

 

1.マザーズ指数と売買代金の相関について

2.マザーズPERについて

3.マザーズ指数先物について

 

1.マザーズ指数と売買代金の相関について

盛り上がっているマザーズ指数ですが、2015年5月~2016年5月(24日時点)のチャートを確認してみましょう。

 

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マザーズ指数は、1,200を付けるなど活況を示していますが、売買代金も右肩上がりです。2015年6月も一時1,000ポイントを回復しましたが、売買代金は1,000億円前後と低調でした。

 

それと比べると2016年の相場は、売買代金3,000億円を上回るなど、東証一部の売買代金が低調な中資金が集まってきています。大相場は、基本的には売買代金を伴うものなので、マザーズ指数も2016年2月の600ポイント台から一気に1,200ポイント台まで駆け上がってきました。(このグラフの相関係数は0.73です。)

 

2016年2月12日667ポイント付けました。あの日の恐怖は忘れられないと思いますが、たった3ヵ月で指数が1,200とほぼ2倍近いので、上手く相場に乗れた人は、大きく資産を増やしているんじゃないでしょうか。

 

私も保有株だったハウスドゥ(3457)は、ほぼ2倍の上昇と恩恵を受けさせてもらいました。

 

 

2.マザーズPERについて

 

さて、急騰しているマザーズですが、PERを調べてみても簡単に見つかりませんでした。日本取引所グループのサイトに掲載されていたので、ご紹介しておきます。あんまり語られないと思うのでご参考に。

 

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加重平均で見るのが妥当かと思いますが、2016年4月末で加重平均のPERは96.1倍となっています。東証一部が13倍台とかなり低いのとは逆にかなり高い水準ですね。

 

ただしこれは実績値の水準なので、今期大幅増益になるそーせい(4565)の分は織り込まれていません。しかも、下記のとおり、2015年2月期~2016年1月期の確定数値ベースなので、今期の予想PERではないところも注意です。

               

注記事項

1.集計対象は、連結財務諸表を作成している会社は連結、作成していない会社は単体の数値。
2.「-」は該当数値なし、または、PER・PBRがマイナス値の場合。PER1000倍以上の場合は「*」を表示
3.本表の作成に当たって使用した当期純利益及び純資産は、2015年2月期~2016年1月期の確定数値である。

 

(引用元)JPX  規模別・業種別PER・PBR(連結・単体)一覧 より

 

 

では、そーせいが大幅増益だからそれほど割高でもないんじゃと思う方もいるかもしれません。そーせいについてはそうかもしれませんし、2016年のマザーズ指数を牽引しているのは間違いありません。

 

 

ただ、PERの源泉となる当期純利益のほとんど、90%以上はミクシイ(2121)が稼ぎ出しています。該当期間のミクシイの当期純利益は400億円以上あり、ミクシイを除くとPERは優に100倍以上となります。

 

 

今回の記事の参考とした日本取引所グループのリンクも張っておきます。

その他統計資料 | 日本取引所グループ

 

 

3.マザーズ指数先物について

 

2016年7月19日取引開始予定となっています。

JPXの発表している資料によると、取引時間は以下の通りです。

 

日中 8時45分~15時15分

夜間 16時30分~翌日5時30分

 

朝5時30分までやるんですね。。日経平均先物と併せるんでしょうが、ダウやナスダックの影響を受け、大きく動きそうですね。

 

ボラティリティが高そうですが、マザーズの売買代金も高い中どういった動きをするか注目です。今のマザーズ指数はPERが高い状態ではありますが、指数を売れば儲かるかというとそれほど単純じゃない気がします。市場参加者はどういった思惑で動くのか、そろそろ動き出しているでしょうし、2か月後が楽しみです。

 

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   (引用元:JPX 東証マザーズ上場指数先物ページより)

 

マザーズ時価総額上位10社のうち、5社がバイオなんですね。医薬品(バイオ)セクターはマザーズ指数の33%を占める第1位のセクターです。

 

マザーズのほとんどの銘柄が空売りできない中、先物が動き出します。マザーズ指数はPERの観点からはそこそこ割高な印象を受けますが売買代金も高く今後の動きには注目しています。先日の急落のようにボラティリティは高くなりつつあるので、その辺は考慮し、慎重にトレードする必要ありそうですね。

 

 

(追記)

①マザーズの売買代金が盛り上がっており、逆に②東証一部の売買代金が細っているので、①÷②を調べてみました。

%が高いほど、マザーズの売買代金が活況だということです。調べてみるとかなり上昇していますね。調べてみたくなったので追記しておきます。

 

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