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きょーちか

旅と断捨離で身も心も軽くしていく実体験ブログです

男性の育休を2ヶ月取得した経緯や会社とのやりとりについてまとめてみる

育児日記

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子どもが産まれてから2ヶ月の間、男である私は育児休職をいただいていました。自分の話ですが、珍しいことだと思います。今回は育児休業を取得した経緯、会社とのやり取り、育休中のことをポジティブにお話しようと思います。

最近の育児の話題はネガティブなものばかりです。私が経験したような良い事例も混ぜておきたいなと思いました。

 

さて現在、男性の育休取得は2%以下、またその6割が2週間未満だそうです。2週間以上の育休は1%未満という事実から、私のように2ヶ月お休みをもらっているのは珍しいようです。

 

男性の育休取得が激減…背景に「パタハラ」 |働き方・社会貢献|NIKKEI STYLE

 

社会や政治ではイクメンの話題が人気です。たぶん。

しかし実際に育休を取得しようとネットで調べてみたところ、ネガティブな声ばかりでポジティブな記事は見当たりませんでした。

 

  • 上司が部下の育休を妨げるハラスメントを進めている
  • 中高年と子育て世代の考えにはギャップがある
  • 育休から復帰したら陰湿なイジメがはじまった

 

こんな感じです。

こんなんだったら、「育休、取得してみようかな」と思った男性がいても、「やっぱり育休なんて幻想だよな…」と思うはずです。

 

 

だからこの記事を書こうと思いました。私はもっと育休を取得する人が増えて欲しいので、自分の実体験をポジティブな事例として残したいと思ったのです。

 

 

このブログでは二部構成で「育休取得までの経緯」と「育休中の生活」をお話します。

 

まず前編となるこの記事では育休を取得しようと思った経緯についてお話します。まわりを見ていた肌感としては、「育休を考えたことすら無い男性」が多かったからです。

次に会社との相談です。ここは気になる人は多いかなと思います。

また取得が公になったあとのまわりの人の風当たりについてもお話します。

 

後編では男性が育休を取ると育児はどうなるのか?というお話。家族との関わり方について率直な感想を述べます。せっかくなので、妻との対話形式で話をすすめることにしました。

 

それではポジティブに書きますので希望を持ってお楽しみください。

 

 

育休を取得しようと思った経緯

里帰りしない育児とは

「妊娠したみたい」という妻の言葉に、「おや、昼ドラみたいな展開だね」と返した私でしたが、子どもができたのは嬉しいことでした。

ただ妻は「里帰りはしたくない」と言っていました。お父さんに難ありという感じで、里帰りという選択肢が現実的ではなかったのです。

 

どうしようか、と考えている間に事件は起きました。

 

妻が友だちの結婚式で関東の実家に戻ったときのこと。お父さんから結構な言葉の暴力を受けたらしくボロボロになって帰ってきました。

2日しか家を離れてなかったのにストレスで肌はボロボロ目は腫れていて、「こりゃ真剣に考えないといけないな」と思いました。

 

家族のために働く、とは

2日でボロボロにされる環境での子育ては良くないだろうという考えもあったのですが、それ以上に私が妻LOVEな人間だったので「里帰りで何日も会えないとさみしいな」と思っていました。

 

妻はかなり賢くて動ける人間だし、私は定時には体力切れで帰るので、2人だけで頑張ることもできるかなぁと最初は考えました。

ただ産後一ヶ月までの女性は怪我人みたいなものということを知り、「じゃあ一ヶ月休ませてもらえないかな」と考えたんです。

 

もちろん多くの夫婦は自分たちだけで働きながら育児をしていることは知っています。けれど「頑張っている」と聞きました。私には頑張らないとできない育児はムリかな…と思ったので、育休の取得を考えたんです。

 

 

よく「仕事か家族か」という二極論がありますが、私は家族なんですね。そうはいっても「家族のために働くんだろ」というのもわかっています。お金は必要ですから。ただ、

 

「家族のために」という目的で「働く」という手段を選ぶなら、

「家族のために」という目的で「働かない」という手段を選ぶときがあっても、

 

いいんじゃないかと思ったんです。「あれ?目的と手段を混合してないか?」と思ったわけです。

 

育休について会社と相談

育休を取りやすい雰囲気?

出産予定日の5ヶ月くらい前になって、まずは一番近い上司に相談してみることにしました。

 

 

と、その前に私が務める会社についてお話します。

まず男性社員で2週間以上の育休を取る人の割合は0~0.03%だそうです。社員が10,000人いたら0~3人ですね。一方で1週間以内のお休みは大体の人が取ります。育児休暇の特別有給が出ますので。

(ちなみに育児休職は会社ではなく国の制度なので会社にかかわらず誰でも取得可能です)

 

子どもが産まれたことで特別有給が出る会社なので、優良企業だと思います。私も良い企業だと思ったから就職させてもらいました。

それでも2週間以上の休みは0.03%なので、「かなり珍しい人になる」と思います。この数字を見ただけで人によってはやめるのかも。誰でも変に目立ちたくない気持ちはあると思いますから。

 

直属の上司と相談してみる

話を戻して上司との初めての相談です。

 

「実は子どもができまして」

上司「おぉ!おめでとう!」

「はい。ありがとうございます。それで、実は1ヶ月ほどお休みしたいと思っています」

上司「え!?」

 

普通に驚かれました。たぶん逆の立場だったら同じ反応すると思います。

ただあっさりと「いいよ」と言ってもらい、「でも制度はよくわからないな」ということで人事権のある上司を含めて仕切りなおすことにしました。

 

 

私はこの直属の上司と3年お付き合いさせていただいているのですが、この人は仕事ができるだけでなく人間味もあってとても尊敬しています。

 

人事権のある上司を含めて相談

1週間後にもっと偉い人事権を持つ上司を含めて会議をしました。上司がたくさんでてきてややこしいので「人事上司」と名づけて話を続けます。

実は私は異動したばかりで、この人事上司さんとあまりお仕事をしていませんでした。どんな人なのかわからなかったので不安ながらも話していきます。

 

「コレコレの理由で1ヶ月の育休を取得させていただきたいと思っています」

人事上司「うん」

「………里帰りができなさそうなので妻の体が回復するまでは家にいたいと思っています」

人事上司「うん」

…」

 

気まずい空気が流れていました。この場には6人の関係者がいたのですが、みな沈黙でした。しかし…

 

人事上司「1ヶ月で足りるの?」

「はい?はい。同様のケースを知らないのでなんとも言えないですが、おそらく」

人事上司「3ヶ月休んだら?」

「え…?」

 

なんと、伸びました。まったく予想もしていなかった展開です。

ここからは私が「いや、短くしてください」と育休の短縮を願うという変な場になってしまいました。人事上司さんも前例がないので適正な期間がわからず、だけど私のことを思って余裕をとってくれたみたいです。

 

 

ここまで読むと「この男は恵まれた職場にいる。私とは違う」と思って諦めてしまう人もいるかとは思いますが、それは違うはずです。

妊娠したら必ず取る女性と違って、男性の育休は良くも悪くも選択制です。選ぶことには勇気がいります。みんながやってないことをするのって勇気が必要でした。

 

周りの環境の悪さだけでなく

「育休を取るための自分の勇気が、周りの環境の悪さに勝っているかどうか」

という2つの比較で考えるものだと思います。私は環境も恵まれていたし、自分が正しいと思うことは折らないタイプなので「相談する」ということができました。

 

まわりからの非難・賞賛

休職するための準備

無事に育休を取得できることになりました。パチパチ

いきなり休んでしまうわけにはいかないので、4ヶ月かけて徐々に準備をしていきました。

 

  1. 自分の仕事を整理する
  2. 休職までに片付けられるものは早めに片付ける
  3. 継続テーマはグループに徐々に引き継ぎする
  4. 関係者のかたにも連絡しておく

 

こんな感じです。ちなみに私の仕事はザックリ言うとシステム開発とシステム導入を両方やっていて、技術者だけど営業的なこともしています。部署内だけでなく部署外や社外の関係者も多いです。

 

育休についての風当たり

私の直属の上司たちは育休に関して肯定的でしたが、やっぱり否定的な人も中にはいました。驚いたのが、子育て世代でも育休に否定的な人がいたことでした。

 

  • 「ふざけてんの?」という直球的なものから(ビックリで苦笑い)
  • 「オレにはムリ。キャリア大丈夫?」とか(3ヶ月で終わるキャリアとは何か)
  • 「出世とか考えてなさそうだもんね」とか(そうだけれども)
  • 「不倫すんの?」とか(これは不倫議員のネタかも)

 

不思議に思うんです。みんな育休は取りたくないのでしょうか。

ちょっと大変だけど幸せな時期に家族と過ごしたいと思うのなら、珍しく育休を取得できた私を非難しなくてもいいと思うんです…

もう育児が終わった世代だって、介護が始まるかもしれないのに。(これは介護休暇について話してくれた優しい人がいたので気付きました)

 

そうやって非難する環境を作ってしまうと、もし自分が「取りたい」と思ったとしても、取りづらい環境が渦巻き続けていると思うんです。非難は自分に帰ってくるはずです。

誰もが「休みなんて一生取りたくない」と将来に渡って自信を持って言えているのだったら私は何も言い返せないですが。

 

 

私も聖人君子ではないため非難されると困るのですが、それでも元気だったのは肯定的な意見をくれる人たちのほうが多かったからです。

 

  • 「正しいと思っていることを選択をできる人は少ないよね」
  • 「いなくなっちゃうと困るけど、生産性あげて頑張るよ」
  • 「イケメンの鏡! その手があったと気づかせてくれてありがとう」

 

肯定的な意見をくれる人たちは仕事ができる人のほうが多かったと思います。生産性の向上とか、多様性の理解とか、優良企業としての社会影響とか。何を考えて肯定してくれたのかはわかりませんでしたが、救われましたね。

 

この人が言うならやっぱりいいことなんだよなーって。

 

経緯のまとめ

ここまで育休を取得した経緯についてまとめてみました。総じて言えるのは私は人に恵まれているということです。復職したらもっと頑張りたいって思うようになりました。

この事例を見て育休に前向きになる子育て世代が増えてくれると、私は嬉しいです。介護もあるし中高年世代にも自分ごととして捉えてもらえると全体として取りやすくなりそうと思いました。

 

 

育休を自分もいつかは取りたいと思う人は、私を非難しないでほしいな…と思います。そのほうが自分のためになると思うのです(そして私も傷つきません)。

途中で話した「育休を取るための自分の勇気が、周りの環境の悪さに勝っているかどうか」

環境よりも大切なのは自分の勇気です。環境は変えられないって最近話題の本に書いてました。嫌われる勇気ですね。

 

 

 

後編は育休中の生活についてお話します。たぶんものすごくあっさりした内容になると思います。「男性が育児に時間を取れたからか、夫婦ともにストレスなんてまったくなかった」という話をします。これがほぼ結論ですが。

 

しばらくブログの時間が取れないので、気になる方は一週間くらい待っていただけると助かります。それではまた。