元米兵の車内から血痕
沖縄県うるま市の女性会社員20)が遺体で見つかり、元米兵で軍属のシンザト・ケネフ・フランクリン容疑者(32)を死体遺棄容疑で逮捕。シンザト容疑者の車内からは女性の血痕が見つかったことも捜査関係者への取材で分かった。県警はシンザト容疑者がうるま市内で女性を車に乗せて殺害し、同県恩納村で遺体を遺棄したとみて調べている。また女性のスマートフォンの通信履歴などから2人に接点はないとみられ、県警は女性が偶発的にシンザト容疑者と出会って事件に巻き込まれた可能性が高いとみている。
県警によると、女性のスマートフォンの位置情報が途絶えたうるま市州崎周辺の防犯カメラの映像などから、シンザト容疑者の車がこの時間帯に走行していたことが判明。16日から任意で事情聴取し、任意提出を受けた車から女性の血痕が検出された。19日にシンザト容疑者の供述に基づき恩納村の雑木林から遺体が発見されたため緊急逮捕した。女性のスマートフォンは見つかっておらず、シンザト容疑者が持ち去った疑いもある。
一方、シンザト容疑者が最初に県警の事情聴取を受けた翌日の5月17日に多量の睡眠薬を服用し、救急搬送されていたことが分かった。自宅のある同県与那原(よなばる)町を管轄する東部消防組合によると、翌18日にも700ミリリットルのウイスキー2本飲んで救急搬送されていた。【尾垣和幸、佐野格】