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うつのキセキ。

うつで休職した会社員が社会復帰をめざして奮闘したりぼやいたりするブログ。

五月病の新入社員の方へ。親しげに接する「優しい先輩」には要注意です。

雑記

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はてなブックマークを見ていたらこのようなエントリがありました。

昔の自分を思い出すかのようでした。心がえぐられるね。

anond.hatelabo.jp

八方美人は身を滅ぼす

わたしの実体験ですが、できるだけ敵をつくらないようにいろんな人に愛想をふりまいたあげく、疲れて倒れました。

誰が敵か味方かわからなかったので、警戒するあまり、全員にうまい顔をしようとしていたんですねえ。そんな器用なことできないくせにね。

そして嫌われるのを恐れるあまり「人はみんないい人」のような発言をよく繰り返していました。新入社員でしたから、スキルも経験も知識も人脈もないわけです。そんな環境で少しでも生き残る手段を増やすために、こびを売る、という打算も少し含んだ目で、「この会社いい会社です!みんないい人!」ってフレッシュ感満開に言っていました。あのころは若かった。

その結果、誰に対しても本音を言えず、誰にも相談できず、困ったこと、ムカつくことがあっても「この人に相談していいのかな?この人がスパイだったらどうしよう?この人に相談したら上長を通じてチクられてハブられたらどうしよう?」と毎日心配していました。「みんないい人!」と言いながらも、心を許せる人がいませんでした。

誰もが自分を裏切るのではないかという警戒心を解くことができず、常に緊張状態で仕事をしていました。八方美人を貫きまくった末、精神を病み、うつ病になりました。こりゃだめだ。

理由もなく優しげに接してくる先輩には要注意

わたしは警戒心が強く、自分に自信がなかったため、常にまわりに媚びへつらっていました。嫌なことを言われてもヘラヘラ笑って流していれば敵をつくらずに済むと思っていました。厳しいことを言われても「ご指摘ありがとうございます」と笑っていれば穏便に過ごせると思っていました。

そんな緊張しっぱなしの会社生活の中で、優しく接してくれる先輩もいました。頼んでもいないのに仕事のことを丁寧に教えてくれる先輩もいました。新入社員向けのセミナーを開催してくれる先輩もいました。わたしは例のごとく「みんないい人です!」と媚を売っていました。

しばらく経って気づきましたが、新入社員に優しく親しげに接してくれた先輩方は、社内に居場所がない人たちでした。

陰の噂で彼らはディスられまくっていました。社内に居場所が無いから若い連中をかどわかして自分の配下にすることが彼らの生きがいなんだ、あいつらには注意しろ、うかつに近づくんじゃないぞ……さまざまなことを言われました。

八方美人な私はすっかり混乱してしまいました。誰が何を腹の中に抱えているのかわからない。怖くなってしまいました。水面下の人間関係が荒れていることは悟りましたが、とりあえず、「新入社員に優しげに接してくる先輩には要注意」ということは身をもって実感しました。パワハラ、セクハラを含めた人間関係のトラブルを間近に見ることができましたからね…。

先輩なんてジャガイモだと思え

わたしは社会人として数年働きましたが、とくに学生時代と比べて成長したような実感はありません。「社会人として働いた」という経験こそあるものの、だからといって別に人間的に大きくなったとは思いません。就活サイトによくある「圧倒的に成長できる」ってあれなんなんでしょうね。ブラック企業の常套句なんですかね。

社会人の先輩とか言ったって、しょせん大学生に毛が生えたようなものです。巷では「社二病」とかあるらしいですね。「あーあのプロジェクトまだコミットしてないわー。昨日は企画作成で1時間しか寝てないわー。ホウレンソウとか本当常識だしー。てか社会ってそういうものっすよねー」社二病ってこんな感じですかね。まあ大学生に毛が生えた感じですよね。

だから五月病でやる気がなくなってきてる新入社員のみなさん。先輩なんて変な人ばっかりなんだから、ジャガイモが転がってると思って、話半分に聞いて適当に仕事しておいた方がいいですよ。八方美人やりまくるとわたしみたいにメンヘラになりますよ。

やりがいだの出世だの新しいソリューションの創出だの革命的なイノベーションだの地球上のありがとうを集めるだの、そんなのは健康があったうえで成り立つものなのです。

なによりも自分の健康を大事にして、先輩というジャガイモは適当にほっといて、ゆったりと自分をいたわりながら暮らしてください。応援しています!

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