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『ジャンヌ・ダルク』(原題: The Messenger: The Story of Joan of Arc)は、1999年に公開されたフランス・アメリカ合作の伝記映画。リュック・ベッソン監督、ミラ・ジョボヴィッチ主演で、ジャンヌ・ダルクの生まれから処刑までを描いた歴史映画である。
ストーリー
百年戦争下のフランス。人並み外れて信仰心豊かな少女、ジャンヌ・ダルクは、ある日自らの村をイングランド軍に焼き討ちにされ、目の前で姉を虐殺されるという悲劇に見舞われる。心に傷を負い、教会の神父にやり場のない感情をぶつけるジャンヌ。彼女のあまりの悲しみを目の当たりにした神父は彼女に「いつか神が、お前を必要とする日が来る」と言う。そして数年後、フランス王家の元に、ジャンヌからの手紙が届く。
予告編
ジャンヌ・ダルク(予告編)
レビューと評価
総合:★★★★☆(4.7)
リュック・ベッソン*1週間第4弾、今回は誰もが知る聖女
ジャンヌダルクの一生を150分超という長めの作品にしたタイトルもまんまの「
ジャンヌ・ダルク」です。やっぱり彼は主人公をタイトルにするのが好きねwwwとおもったら、原題ちげーじゃん!!「原題: The Messenger: The Story of Joan of Arc」なんやねん!邦題考えた奴出てこい!こら!
ジャンヌダルクとか誰でも思いつきそうな短略的なタイトルにしおって、ちゃんと見たんかこら!(掌返し
見終わった直後の感想はこうだ。
できるだけネタバレしないように書いていきますが、この作品の凄さを伝えるにはちょっと難しそうです。
冒頭は、「景色と駆け抜ける躍動感が素晴らしいなぁ」なんて気楽に見始めたのだけれど、直後の不穏な空気から感じた恐ろしさはまさに狂気そのもので、胸くそが焼けるような英国軍への復讐心から覚醒した=神からのお告げを聞いたジャンヌがフランス国王を見抜くシーンではその神々しさに酔いしれ、あぁ、これは神のお告げを聞いたジャンヌが兵を統率する歴史映画かと思いきや、、、、。その狂気じみた彼女の思考と行動に見ているこちらまでもがダマされ、ハラハラさせられ、もしかして彼女は本当に魔女だったのではないかいや、やはり神のお告げに従っているのかと思わせてくるあたり秀逸で、神に許されることを何よりも信じてきた彼女が最後に見たものは、ある意味衝撃というか最も期待していた展開だったというか、ラスト30分くらいはひたすら目をかっぽじって、耳をかっぽじって画面に夢中に。もはやこれはただの歴史映画ではなく、「
ジャンヌダルクの解告」といったタイトルの方がむしろ良いのではないというくらいその精神性や行動に視点が当てられた衝撃の作品です。
しかし同時に歴史戦争映画としても成立していて
キリスト教の信仰を中心に繰り広げられる戦闘の生々しさ、狂気じみたシーンの数々には驚かされます。何回狂気っていうのかわからないけど、狂気、狂気、狂気。
人一倍信仰が厚いジャンヌが幼少期に被った恐怖、憎しみ、悲しみがもたらしたさらなる信仰と狂気の映画です。
主演は誰もが知っているミラ・ジョボヴィッチです。ただただ、彼女の何者かに憑依されたような狂気じみた表情、セリフ、行動に圧倒されました。こんな役をこなせるのは、他にいないかも知れないというほど、ハマり役でした。
俳優:★★★★☆
ジャンヌ役:ミラ・ジョボヴィッチ
彼女は
バイオハザードで有名になりました?もしかしたらその前より有名だったのかも知れません。僕はゲームの方はやったことがあるのですがあまりそういう類の映画は見ないので、ちゃんと彼女を見たのはこの映画かも知れません(^_^;)まじで彼女に圧倒され続ける二時間半でした。アメリカ人なのになんだかやたらとフランス人みたいだなと思っていたら
ウクライナの
キエフ出身なんですね。へぇ。
次は彼女の「サバイバー」見てみようかな。、2015年だから一番新しいかな?
彼女の心の中の神的存在として実写化してでてきたのは、まさかの
ダスティンホフマン。(あまり的確に役柄をいうとそれもネタバレになる、、、、)ジーザス!彼はどちらかというとコメディ寄りの人だというイメージ
*3が強かったので驚きでした。怖い、怖いよまったく。
脚本:★★★★★
史実にある程度基づいたストーリーの中で、
キリスト教信仰や教会の権威など、宗教色を強く出しつつ、それに全面的に対抗した
リュック・ベッソンに衝撃を受けたのと、その心に拍手を送りたいし、興行的に成功しなかった理由もなんとなくわかるけど、ここまで完璧なほどに精神的な視点から歴史を描いた作品を知らないので、僕は満点です。さすがにこれは賛否両論分かれるか。マイナス点があるとしたら、アメリカ映画なので終始英語、それもかなり現代語で繰り広げられることですかね?フランス人にしてみればまるで韓国人が戦国の姫江とかつくっちゃった感じと同じなのかな。
演出:★★★★★
今もまだ、ミラ・ジョボヴィッチの狂気じみた顔、声、軍旗を振りかざして戦地に立つ姿が脳裏に焼きついています。強姦など過激な描写も多い。彼女が見る「神」や「お告げ」を見事に視覚化していました。不穏な天気や風、ジャンヌの脳内展開もそうだけど、
リュックベッソンは「イメージするもの」を映像化するのが本当に上手いと思う。どうか、監督業はまだまだ続けて欲しい。脚本でもいいけど。
まとめ
ただの戦争映画じゃないところで期待した展開だったにもかかわらず、やってしまったかという衝撃作。賛否両論分かれるのは当然ですが、賛否両論ということは、良いところもあり、悪かろうところもあるということです。決して適当に作った作品じゃない。そこが
B級映画と違うところかな。
ちょっとでも、興味のある人、あ、多少グロいのもイケる人は躊躇せずに見た方がいいでしょう。
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