HPが高級モバイルノートの新製品 EliteBook Folio G1 を国内向けに発表しました。Folio G1は「12インチ以上のビジネスノートで体積ベース最小」、最厚部12.4mm・重量約1kgの薄型軽量ボディでありながら、耐衝撃・耐塵・耐振動・耐温などタフ性能を両立させた12.5型ノート。
前モデルよりもぐっとスタイリッシュになったデザインに加えて、性能も4K UHDタッチディスプレイや高速なNVMe接続SSD、Skylake Core m7プロセッサを選べ、インターフェースにはThunderbolt 3対応のUSB Type-C端子を2ポート備えるなど、優男なのに喧嘩が強くて頭も切れる的な製品です。
EliteBook はHPの法人向けノートPCのうち最上位のブランド。Folio G1 は法人向けながらSOHOやBYODなど個人利用、エグゼクティブ向けの製品として、デザインもアルミ削り出し筐体にダイヤカット加工エッジなど、従来のHP製法人向けノートよりもスタイリッシュになりました。
仕様はディスプレイが12.5インチ4K UHDタッチ光沢(Adobe RGB 95%広色域)またはフルHD非光沢、プロセッサが Skylake 世代の Core m3からCore m7まで(ファンレス)、ストレージは128GB~512GB SATA SSDまたは256GB PCIe Gen3 x4 NVMe SSDなど。4K UHDモデルはCore m7など、構成により組み合わせが決まります。
8GB RAM やThunderbolt 3.1対応 USB Type-C x2ポート、" Audio by Bang & Olufsen " のクアッドスピーカー、ノイズキャンセルステレオマイク、802.11 ac 2x2 + Bluetooth 4.2 などは共通です。
重量はフルHDモデルが約970g、4K UHDモデルはタッチ対応のためやや重く約1070g。フットプリントは292 x 209mm、厚さ12.4mm。
バッテリー駆動時間はフルHDモデルが約11.5時間、4Kモデルは約7時間です。
最近のWindows PCで流行りの2-in-1ではなく、伝統的なクラムシェル型のノートですが、ヒンジは180度まで開く「ピアノヒンジ」を採用。膝乗せや狭い場所で角度の融通が効くほか、画面を上に平らに開いてタブレット風に画面をシェアする使い方もできます。
EliteBook Folio G1は今年初めの海外発表時から、「Windows 陣営のMacBook対抗モデル」として話題になった製品。12インチ級で同等のプロセッサやサイズ感に加えて、薄型に似合わぬタフ性能やUSB Type-C が2つでThunderbolt 対応などが評価されました。
参考までに画面と持ち運び性能諸元を比べれば、
MacBook は12インチ2304 x 1440 (226ppi)画面で幅280.5 x 奥行き196.5 x 最厚部13.1mm、重さ約920g。
Folio G1は12.5インチ 1920 x 1080(約175ppi)または3840 x 2160(約352ppi)、幅292 x 奥行き209 x 最厚部12.4mm、重さ約970g~1070g。
画面が0.5インチ広いこともありフットプリントは縦横 約1cmほど広いもののわずかに薄く、「Core mの12インチ級」としてライバルになる画面:性能:重量比です。
なおHPといえばグローバル中のグローバルメーカーですが、国内販売の Folio G1 は東京郊外の日野市で部品から組み立て・検査して出荷される「東京仕立」。サポートも日本国内で受け付けます。またEliteシリーズは法人向け最上位として、受付時間が長く3日修理などのプレミアムサポート対象。
価格と発売時期はインテル Core M5プロセッサー構成が15万8000円~(税別、以下同じ)で6月上旬より、インテル Core M3およびM7プロセッサー構成が14万8000円~で7月上旬の発売予定です。