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被害者父「もう関わり合いたくない」

加害男性の手記出版、失望感あらわ

 神戸市須磨区で1997年に起きた小学生連続殺傷事件で、小学6年だった土師(はせ)淳君(当時11歳)が殺害されて19年になる命日の24日、父守さん(60)が報道各社にコメントを寄せた。加害男性(33)が昨年6月に手記を出版したことを理由に、今年は男性からの手紙を受け取らなかったといい、「彼とはもう関わり合いたくないという思い」と失望感をあらわにした。

 土師さんは「被害者の精神へのさらなる加害行為だ」と改めて出版行為を批判。「『表現の自由』とは別次元の話だ」として、加害者による手記の出版禁止など何らかの規制が必要との考えを示した。犯罪被害者を支援する条例制定が各地で進んでいることについては「被害者にとって拠(よ)り所ができる」と期待した。

 土師さんは報道各社の質問にも文書で回答した。少年事件の加害者の更生のあり方については「加害男性は犯した罪に対する罰は何も受けていない。手記を出版したことから分かるように、彼への教育は全く何の意味もなかった」と憤り、現状の改善を求めた。【井上卓也】

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