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最終更新:2016年5月24日(火) 5時36分

南海トラフの震源域 「ひずみ」の分布が明らかに

 巨大地震が想定されている南海トラフの震源域で、地震を引き起こす「ひずみ」がどの領域に多くたまっているのかの分布が初めて明らかになりました。

 これは海上保安庁などの研究チームが24日、世界的な科学雑誌「nature」の電子版で発表したものです。

 海上保安庁が測量船を使って静岡県沖から宮崎県沖にかけて15か所の海底の動きを観測したところ、1年間に高知県沖では5.5センチ、愛知県沖では5.1センチと特に大きく海底が動いていることがわかりました。

 これらの数値を基に地震を引き起こす「ひずみ」の蓄積度合いを解析したところ、画面で濃いピンクで示された高知県沖や愛知県沖、また宮崎県北部沖、和歌山県沖などで、ひずみが多くたまっていることがわかりました。

 海上保安庁の調査官は、「大地震が起きる可能性のある領域を推定できる」などと話しています。(24日02:11)

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