外資系で困ることの1つは、本社が「全世界で英語が通じる」と思っているところ。
日本で英語が通じるのはむしろ特殊な環境だよ、とわかってもらえない。
うちの会社では、特定の分野のものだけ購入するためにインドの部署を通す必要がある。
流れ)
1、日本からインドに依頼
2、インドが直接業者に見積もりをもらって購入許可する
3、日本から発注
日本の業者から物を買いたい場合、2番で行き詰まる。
インドが英語で見積もり依頼メールを日本の業者に送ると、ほぼスルーされて返事が帰ってこない。
しばらくたってインドから返事が来ないと言われる。
普段海外と取引していない日本の会社にいきなり見積もり依頼をメールで送っても、返事をもらうのは厳しい。
英語でメールが来る想定がないだろうから、迷惑メールと思われて終了だ。
しかも、そのメールもテンプレみたいなもので、宛先の会社名すら書いてない。
下の方を見れば希望の商品名を書いてるんだけど、そこまで読んでもらえない。
最初から自分で見積もりをとってテンプレを埋めてインドに送ると、業者を通せと言われる。
結局、間に入って翻訳することになる。
日本の会社に英語でメールするのは無理がある、と主張しても聞いてもらえない。
全世界でこの方法でやっていて、他の国では通用しているからだ。
マイナー環境の国では自分で調整するしかない。
諦めて間に入って翻訳するのだ。