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容疑者「ツイッターをブロックされた」

折りたたみナイフ「インターネットで購入した」

 アイドル活動をしていた大学生の冨田真由さん(20)が刃物で刺され意識不明の重体となっている事件で、岩埼(いわざき)友宏容疑者(27)が「(冨田さんに)ツイッターをブロックされた」と供述していることが捜査関係者への取材で分かった。警視庁小金井署は、書き込みを拒絶されたことで恨みを募らせたとみて調べている。

 また岩埼容疑者が同署の調べに「冨田さんに会うため(事件のあった)当日に京都から新幹線で上京した。JR武蔵小金井駅近くで2、3時間待ち伏せしていた」と供述していることも判明。現場に残されていた刃渡り約8センチの折りたたみナイフについて「インターネットで購入した」とも説明しており、同署は岩埼容疑者が計画的に冨田さんを襲ったとみている。

 同署は23日、京都市右京区にある岩埼容疑者の自宅マンションを家宅捜索。女性用の腕時計を押収した。岩埼容疑者は「(プレゼントした)腕時計を送り返された」とも供述。押収した腕時計について、岩埼容疑者が冨田さんに贈って返送されたものかの確認を進める。

 冨田さんのツイッターには1月18日、「腕時計をプレゼントする意味を知っていますか? 大切に使ってください」との岩埼容疑者のものとみられる書き込みがあった。その後も冨田さんへの好意を示すような書き込みが続いたが、4月28日には「郵便局から荷物が届きました。差出人不明。腕時計と本3冊が入ってました(中略)ほんと、嫌な女」とあり、翌日、岩埼容疑者のものとみられるブログに「Twitterをブロックされた」とする書き込みがあった。同署はこうした一連の流れが事件の背景にあるとみて裏付けを進めている。

 同署は23日、岩埼容疑者を殺人未遂と銃刀法違反容疑で東京地検に送検した。送検時、岩埼容疑者は「彼女、死にましたか」と周囲の警察官に尋ねたという。同署はこれまで「不詳」としてきた同容疑者の住所を「京都市右京区」、職業を「会社員」と発表した。【神保圭作、深津誠、黒川晋史】

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