福井県は23日、同県若狭町の給食センターで調理された給食を食べた6小学校と2中学校で集団食中毒が発生し、児童、生徒、教職員ら計255人が下痢や嘔吐(おうと)などの症状を訴えたと発表した。うち児童1人が入院したという。県は、給食センターを25日までの3日間、業務停止処分にした。

 県によると、複数の医療機関から22日昼以降、嘔吐などで受診する人が相次いでいると連絡があった。症状を訴えた人はいずれも給食センターの同じ給食を食べていたことから、県はセンターの給食が原因の食中毒と断定したという。

 森下裕町長は記者会見を開き、「深くおわび申し上げる。原因を早急に確定し、再度このようなことが起こらないよう衛生管理に努めたい」と述べた。